few more months・・・戸塚洋二
たまたま、NHKを見ていた
スーパーカミオカンデの話かと思っていたら
戸塚洋二さんというニュートリノの研究者
(ニュートリノに重量があるという発見をした
 ノーベル賞候補になると思われていた)

大腸がん第4期(末期)のがんとの
戦いの軌跡のblogの紹介だった。

Blogは当初few more monthsという題名で始まり

The Fourth Three Months(4回目の3ケ月=約1年)と
題名を変えて

2007/8~2008/7まで綴られている
blogは
http://fewmonths.exblog.jp/m2008-07-01/
ここに残されている

最後は”家族”が本人が永眠したことを知らせ終わる

blogの内容は
がんとの闘い、研究者としてのがんの分析(腫瘍の大きさの変化)
、自分の研究のこと
それから花々がつづられている

花は几帳面な研究者らしく鮮明な画像を
整えて飾ってある。
奥さんが庭に咲かせたものを
撮ったものらしい。



番組はこのブログを中心に展開していく
果たして”これだけ冷静?にこれだけのことが
書けるのは珍しいケースかも知れない。


NHKで紹介された
ある同じ末期がん患者Aさんからのメッセージ

「私は大腸癌が腹膜転移したステージ4大腸癌患者で、これからの事を考えると明るい材料は何一つありません。FewMoreMonthsさんは、大腸癌か ら肺転移、骨転移、脳転移となり、抗癌剤も使い切った状態で、結構厳しい状態とご自身もいわれていますね。しかし、まるで自分という存在を超越し、冷静 に、これまでご自身が行ってきた研究の将来像を慮っておられます。私は正直、今後の事も恐れるばかりで、中々考えられません。その前向きな考え、行動は、 一体どういう心の持ち方をしたらできるのか、ご教示頂けませんでしょうか。失礼を承知の上、お頼み申し上げます」とのコメントをいただきました。

→それに対する返信(1週間考えたあと)

5月からいよいよ第4期目、10ヶ月目に入りました。

 そこでブログタイトルを「The Fourth Three Months」に変更し、新たな3ヶ月にチャレンジすることにしました。

  よく人はしたり顔に、「残り少ない人生、日一日を充実して過ごすように」と、すぐできるようなことを言います。私のような平凡な人間にこのアドバイスを実 行することは不可能です。「恐れ」の考えを避けるため、できる限りスムーズに時間が過ぎるよう普通の生活を送る努力をするくらいでしょうか。

  「努力」とつい書いてしまいました。ここにある私の「努力」は、見る、読む、聞く、書くに今までよりももう少し注意を注ぐ、見るときはちょっと凝視する、 読むときは少し遅く読む、聞くときはもう少し注意を向ける、書くときはよい文章になるように、と言う意味です。これで案外時間がつぶれ、「恐れ」を排除す ることができます。この習慣ができると、時間を過ごすことにかなり充実感を覚えることができます。

 Aさん、ちょっとやってみませんか。

弱い人間ですから、やることは簡単です(難しいですが)。

①「恐れ」の考えを徹底的に避ける。ちょっとでも恐れが浮かんだら他の考えに強制的に変える。
②「自己の死」の考えが浮かんだら他の考えに強制的に変える。死は自分だけに来るのではない。すべての人間にくる。年齢にもよるが、死の訪れは、高々10~20年の差だ。その間の世界がどうしても生きて見なければならない価値があるとは思わない。
③自分が「がん」になった理由はすべて自分にある(私の場合は)。自分以外を決して恨まない。
④まだできなくて困っていることが一つ。妻につい愚痴を言ってしまい、彼女を精神的に追い詰めてしまう。これを克服しなければ。


自分を弱いと認めることは難しいが
弱いことを悟ると強くなれる・・・と僕は思う


もうひとつ紹介
正岡子規の言葉が紹介してある

悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、
悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きている事であつた。

僕ももう少し
私の「努力」は、見る、読む、聞く、書くに今までよりももう少し注意を注ぐ、見るときはちょっと凝視する、 読むときは少し遅く読む、聞くときはもう少し注意を向ける、書くときはよい文章になるようにしたいなぁ

従兄と叔母はどうだろう




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