庭の山茶花が次々とひらく
朝から晴天となり穏やかな日曜日
予定通りに駅ビルの中で花を買って改札の中へ
葛岡墓地へは仙山線でむかう
仙山線は仙台と山形を結ぶ単線
坂道を上って高架橋の上から葛岡駅のホームを見る
仙台方面に線路は続いている
昭和12年(1937)、全長5,361mの長い仙山トンネルを通り抜けるために、奥羽山脈を横断する山寺駅と作並駅の間を直流電化し、蒸気機関車と電気機関車を付け替えて運行する仙山線として開業。
今年は仙山線開業80周年にあたる。
葛岡駅は無人の駅舎
葛岡の公園墓地の坂を上り詰めた先に夫の両親が眠る墓がある
この場所から太白山が近くに見える
石を拭き水を替え花をさし、線香を焚き掌を合わせて報告と感謝
その場所から道路を隔てて隣のブロックへ
母の眠る墓へ
掌を合わせ変わらぬお護りを乞う
供えたパウンドケーキをひとつ墓前でひらく
真っ青な空、風にちぎれた綿雲がゆっくりと流れていく
葛岡墓地のてっぺんから中央階段を下りていく
振り向いてみる
目印の鉄塔がちいさくなっていた
再び仙山線に乗って仙台へ
ケアホームで私を待っていた父を散歩へ連れ出す
あっという間に外の空気が冷たくなっていく
日曜の午後にレモンティーを飲む
冷えた身体にしみていく
父とふたり