脳のクセ? | 言葉の海を漂う

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フリーランス在宅翻訳業12年目の主婦。翻訳や生活のこと。

少し前に図書館で 『脳には妙なクセがある』 (池谷祐二著) という本を借りました。


目についた本を何気なく借りたのですが、

後日、日経新聞の書籍紹介欄でこの本が大きく紹介されていたので、

少し得した気分になりました ( ´艸`)

大手メディアで紹介された本は図書館では予約待ちになることが多いのです。


興味深い事実が最新の脳科学研究と実験データとともにいくつも紹介されています。


印象深かったところを少しだけ。


社会的に成功した友人が奥さんに浮気され、離婚した-こういった人の不幸を聞いたとき、

私たちの脳では「報酬系」というところが働くらしいのです。

「報酬系」というのはいわば脳へのご褒美。やる気やモチベーションを高めます。


だから、「人の不幸を喜ぶ」というのは卑しい、と短絡的に決めつけるのはどうかと書かれていました。

(でも逆に、堂々と人の不幸を喜ぶのもどうかとおもいますね・・)

「他人の不幸は蜜の味」ということわざも、生物学的な裏付けがあったということですね。


そういえば以前、友達が 「私こんなに幸せ!」アピールを堂々としていたのを見て少し冷めてしまったことがあります。

これも、表裏一体の自然な感情なのかしら(??)



もう一つ、自分が実践してみよう思った内容を。

効果的な勉強法は、「入力」より「出力」重視! です。


私たちの脳は、情報を何度もインプットするより、

その情報を何度もアウトプットするほうが、

長期間安定して情報を保存できるのだそう。

だから、参考書を繰り返し丁寧に読むより、問題集を繰り返しするほうが効果的だそうです。


翻訳についても、ただ「勉強」するより、

蓄積している知識、リサーチした情報を実際にアウトップする「仕事」をするほうが、

実力が上がるんだよなあ~と改めて思いました。



おまけですが、

音痴の人は空間処理能力が低いらしいです。

私は、たぶん、音痴なほう。でもって、空間把握能力がかなり低いと自覚しています。

まず、地図が読めない。

数学の図形問題が苦手。

都会でいったん地下に降りたなら、自分が地上でどのあたりにいるのかまったくわからなくなってしまう。などなどいくつで挙げられますよっ(自慢じゃありません)


しかし、音程感覚と空間把握能力との関係はまだはっきりとは分かっていないようです。

メロディーの音程構造は立体図形と同じ脳回路で処理されているのかもしれない、

と書かれていました。


この本、興味がある方はぜひご一読ください(^_-)