Agreementは「合意」の色合い | 言葉の海を漂う

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フリーランス在宅翻訳業12年目の主婦。翻訳や生活のこと。

今年の5月くらい、ブログ始めて間もない時期に

Contract と Agreementの違いについて書きましたが、

少し補足したいと思います。


書店で立ち読みしたときに、いつだかの翻訳ジャーナルに載っていた内容です。

有限会社ジェックスの飯泉恵美子先生のコラムでした。

その雑誌は手元にないので、自分の言葉でメモ程度にまとめておこうと思います。


Contract とAgreement は訳としては基本的にいずれも「契約(書)」。

法的拘束力がある(legally binding)文言がある限り有効な契約であるといえます。


しかしながら、ContractよりAgreement のほうが 「合意」のニュアンスが強いようです。

NDAはそのことを端的に表しています。

NDA こと Non-Disclosure Agreement は「守秘義務契約(書)」「秘密保持契約(書)」などと訳されますが、

プロジェクト等の過程で相互に開示するいっさいの情報を秘匿しなければならないという趣旨の契約です。


NDAは大部分の契約(or プロジェクト)において、一番最初に交わされるAgreementであり、

段階から言うば、「契約(Contract)」に至る前の「合意(Agreement)」あるいは「約束事」とみるのが

適切とも言えます。その意味で、あくまでも NDA(Non-Disclosure Agreement)であり、

Non-Disclosure Contractとされることはない。



以上のような内容だったと思います。頭の中にすとんと入ってきたのを覚えています。


いつであれ、「立ち読み」した内容というのは記憶に刻まれやすいですねにひひ

極めて限られた時間なので一時的に集中力がアップするのかもしれません。