
国道から道をそれ海に向かう小道を入っていくと、おしゃれなPENSIONやRESTAURANTが立ち並び、あたかも異国のRESORTのような雰囲気になる。
ここは俺がSURFINGをはじめてから通い続けたPOINTで半島の中で一番お気に入りの場所だ。
PARKING LOTに止めて波よけの堤防をよじ登るとコンパクトなBEACHが目の前に拡がる。
MEJORなBEACHながらPRIVATEな要素も兼ね備え、東京から近距離で味わえるとは思えない最高のLOCATIONだといえる。
先程一度CHECKしたので波をしっかりとは確認せずに着がえだす。
一度着たWETを着る時ほど嫌な感覚はない。
着てしまえばなんてことは無いのだが体温で暖まるまでの数分間は何とも言えない違和感が心の中まで冷たく刺さるようだった。
ただ波に飢えたKT8とYNS、にはそんなことを感じてる余裕もなかった。
海に入りいち早くあのかみつくようなRIPに立ち向かいたいと思っているようだ。
そんな兄貴達の行動を見てわくわくしながらNEWCOMERのTMRが後に続く。
俺がWAX UPするころには皆沖でWAITINGしていた。
こちらのに来たメンツは皆礼儀をわきまえている。
CONPACTな海にまばらに分かれ数人いたSURFERたちにかぶらない場所でWAITINGしていた。
皆様子を見てるのかなかなか手を出さない。
こんな時は見た目よりHARDなCONDITIONだと相場は決まっている。
少し慎重にことをすすめようと思いながら海にダイブして沖に向かってPADDLEを始めた。
最初のスープが俺に襲いかかる。
浅めにドルフィンしたが見事にふっとばされた。
HAWAIIや新島を彷彿とさせるPOWERだった。
昔の様々な思い出が頭をよぎる。
またこの波に乗れる嬉しさが俺を子供にもどしていく。
TMRの一本目とともにこのBEACHでのSESSIONが始まった。
ひととおり皆が乗ったあと俺の場所にようやく波が挨拶しにやってきた。
TIMINGをあわせてTAKEOFFすると波は垂直に切り立っていた。
パーリングしないようになんとかLEFTのレールを入れてBACKHANDでBOTTOMTURNに入る。
面が硬くなかなかRAILが食いつかなかった。
少しTIMINGははずしたがなんとか立て直しダンパーセクションでフローターのアプローチを試みたがあまりのRIPの厚さにCURLの上で断念しBOARDからDIVEする。
いつも思うがここの波は本当に難しい。
このあとも皆それなりのRIDINGは重ねたがとりわけこれだというSPECIALなものはない。
人も徐々に増え始め、入った時にはいなかった地元の人たちも少しづつ顔を出している。
TMRとIKEMENは地元の人たちに交じってPEAK近くで波待ちしていたが遠慮してるのがわかったのか時折形の良いSETを分けてもらえていた。
俺とKIMはミドル付近そしてKT8とYNSはPEAKの手前と皆それぞれ別の場所でWAITINGしている。
YNSとKT8はさすがのLINEでPOWERWAVEを乗りこなしていた。
皆が乗らない波を瞬時につかみ激ぼれZONEからTAKEOFFして最後のダンパーセクションに縦に板をもっていく。
こんな波では一番RISKYなAPROACHだった。
TMRも尻上がりにRIDINGのQUALITYをあげていき、最後には皆が彼のRIDINGから出るスプレーを眼で追うようになっていた。
一回一回進化を遂げるこの男、POTENCIALは計り知れない。
IKMENも負けじと数多くの波に突っ込みを見せるがMAKEできたとは言い難い。
もう少し実力さえあればこの場所でのSURFは完全に別物になっていたはず。
やる気はあれど、根性と数打つだけですぐにJUMPUPできるほどこの遊びは甘くは無いのだ。
KIMと俺は彼らの熱気からは少し取り残されていた。
まるで古代アテネの格闘大会の傍観者のように皆のSESSIONを見守っているようだった。
SESSIONの最後の方になるとLOCAL達も多くなり彼らのRIDINGのSKILLの高さをマジマジと見せつけられた。
この地のSURFER達はフルにRAILを使った独特の上手いSURFINGを魅せてくれる。
本物の波と本物のSURFING。
これこそがこのPOINTそのものなのだ。
最後に2本だけPEAK近くからのさせてもらった。
硬いHAWAIIのようなRIPに大きく2発あてたが3発目のフローターで波から弾き飛ばされた。
まあまあのRIDEだったがMAKE出来なかったことが若干引っかかり沖に向かおうか迷っていた時にはるか沖でTMRがSETをつかんだ。
NOTRIMもの大きなLINEで3発RIPを決め岸にあがっていった。
この3発でこのSESSIONはTMRのものだと悟った俺はそのまま岸に向かうことにした。
岸に上がるTMRは皆から称賛をあびていた。
そのあとで上がる俺には誰も声をかけなかった。
この世界ALL OR NOTHING・・・
今に始まったことでは無い。
先に着替えていた日帰り組は俺が着替え始めると帰路についた。
“TENCHOU お疲れ様です。明日から頑張って下さい”
“KT8の言葉に付け加えてYNSがYM3に宜しくと言って頭を下げた”
彼らはSURFINGをしに来た。
SESSIONが終われば用はなくなる。
SURFERとSURFERの別れの挨拶はいつも短い。
これから、奴らはLONGDRIVE・・・戦士の帰り道はいつも寂しげだ。
ただ俺らにも奴らにも一緒に戦いぬいた思い出は永遠に胸の奥に刻まれるのだ。
夕暮れの風が吹いてきた。
海上がりのほんのりぬれた俺の体を急激に冷ましていく。
「さあ、宿に行こう。刺身だ刺身・・・」
今日は漁師の宿。うまい魚を食わせてくれると評判だ。
明日のSESSIONの力になる今日の晩飯がTABLEに並び出していた。
今日のSESSIONの成功を祝うための宴を前に皆はしゃいでいた。
ただ昼に頭を越したばかりの低気圧からのBACKSWELLが明朝にこの半島に到着するべく・・・
成長しながら俺らのもとへ向かってきてるのだった。
TOBECONTINUE