ここ最近、私自身で8件の初回接見を受任した。

短期間で8件も初回接見が入るのは奇跡だが、お盆休み期間は他の事務所が休みのため、弊所で受任する量が増えたという事情がある。

初回接見8件の受任のうち、6件が逮捕後勾留前段階、2件が勾留後段階、そのうち1件は勾留4日目であった。

 

当然、勾留前のものについては勾留しないよう検察庁や裁判所に働きかけるし、勾留後のものは準抗告を出す。

 

そして結果であるが、8件中6件の身柄解放に成功している。うち2件は勾留後の事件で準抗告認容である。

 

身柄事件を8件受けて6件の身柄解放に成功するというのは、なかなか稀ではないだろうか。

もちろんまだまだ未熟な自分がそれほど身柄解放を実現できた理由は、9割が運で、私の実力の寄与度は1割だけである。しかし日頃の研鑽によって実力の割合を1割にでも持って行けたことについては喜ばしく思わないでもない。

 

また、うち1件は、勾留4日目で初回接見を行い、勾留5日目に準抗告認容で釈放となったものである。

この勾留5日の間に国選弁護人が準抗告どころか家族から上申書の聴取すら行なっていない事実に愕然とせざるを得ない。

当職程度の実力でも準抗告が認容されるのであるから、勾留翌日に初回接見して、さらにその翌日に準抗告を出していればもっと早く釈放された可能性がある。

準抗告をする気力がないとか実力に自信がないのであれば、当職に回して欲しいものである。今後も速やかな身柄解放を実現したい。