さっき「関ジャム」見てたら、秋元康特集でした。
https://www.tv-asahi.co.jp/kanjam/backnumber2/0038/
まあ秋元氏にもアイドルにもあんまり興味ない自分が色々言うのもなんだけど、見ていてちょっと面白いなと思ったので…。
最近秋元さんの歌詞集が出たので、そのパブリシティ的なタイアップみたいなこの番組では、秋元氏に様々なことを聞き、なんだかやたらに偉人の名言みたいなのを引き出しているような構成になってましたが、
そしたらゲストの乃木坂46の齋藤飛鳥さんが
いきなりこの番組の根幹をぶっ壊す指摘で気持ちよかったなw
秋元さんの言葉を聞いて、秋元さんリスペクトとか言ってる大人はこのチョイチョイカッコつけたワードに感動し、ありがたがる。
でも子供の側(飛鳥さん側)は"秋元さん今大人向きに喋ってるな"と気がついていて、たぶん秋元さんもそう見抜かれてることに気がついているでしょう。
本当は、この繊細な往還的関係性にこそ本質があるように思いますな。
聞くところによると、なんでも欅坂46のオーディションは、あまりに暗くて、無愛想で、笑顔のないメンバー候補の女の子らばかりだったそうで、
と感じたそうです。
そこで秋元さんは、その"大人を警戒している子供たち"に『サイレントマジョリティー』 を提供し、そこで"大人たちには支配されない"と敢えて歌わせる。
https://m.youtube.com/watch?v=DeGkiItB9d8
歌詞↓
https://sp.uta-net.com/song/205640/
つまり、反抗的で大人を警戒している子供たちを懐柔したり、管理しようとしたり、言うことを聞かせようとするのではなく、その真逆の、秋元さんら大人には言えない心の叫び=反抗心の本音を敢えて歌わせてるわけですな。
そりゃリアリティ出るよ。
それに歌ってる方も推し着せの曲を歌わされてる感が少ないかも。
それに関し、秋元氏は、
とコメントされてます。
まあこれもちょっと大人向けのカッコつけた言い方になっちゃってますがwしかし一番肝心なのは、子供の側の本音をダイレクトに言葉にして吐き出させようとしたことだと思いますけどね。
自分が何か本音を言おうとしたら、それを取り締まってきたり、黙らそうとする大人に対しては、子供は絶対に警戒するし反抗的になるし、まず心開かないでしょう。
しかし自分でも気がついていないような本音を吐き出してもいいんだと言ってくる人間には、やはりちょっとした信頼が生まれるんじゃないかと思うんですよね。
秋元さんはプロデュースしているアイドルの女の子達とそういう本音の信頼関係を結ぶのがうまいというのが一番重要な点な気がするんですけどね。
だから大人向けにちょっとカッコつけたことを言ってしまうと、
すぐに、向こうからも大人向けの発言だとバレてしまい、
とアイドルさんから平気でツッコまれる。
で、たぶん、秋元さんもそう見抜かれていることに気がついていると思います。
こういう繊細な往還的関係性が成立することの方が、カッコつけた大人向けの名言なんかより本質的なことな気がしますけどね。