甘い飴からできたビー玉
落として割れて飛んだ破片は
肉を切り裂き赤に染まった
「それもあわせて『甘さ』なんだよ」
大人になって知ったお話
コーヒーに溶かした砂糖
見えなくなってもそこにいる
ミルクを入れたカフェオレも苦みは残り
それがあるから美味しい大人の味
甘さも辛さも旨味もえぐみも
血を薄めてから良い色になる
喜び悲しみ感動苦渋
痛みと混ざり七色になる
乱反射
いい味を出し
誰かを強く魅了する
すべての光は三色の組み合わせだから
美しすぎてまぶしい人間の色
耐熱ガラスのきれいな心
溶けてただれて崩れたそれは
更に輝き心になった
「十代よりも強いから」
後で気づいたそういう話
なめていた飴→ガラス玉
繊細な心→飴細工
見た目が似てると間違えて
見た目が似てるが違ってて
それがあるから尊くて
それがないから空っぽで
甘い飴製耐熱ガラス
落として割れて溶けてただれて
肉を切り裂き更に輝く
━わからなそうで知ってる話━
もし言うならばそんなお話