KaNaDe#kohakuraのブログ

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街中で空を見た。
蔓延る明かり、見えない星。
隣接して、二、三個ほど一際輝く星があった。
白い吐息、掻き消す喧騒。
でもそれは、ゆっくり動いていて。
人の数、昼的な夜。
結局、数多の人を乗せたアルミの塊だった。
* * *

不思議なもので、人は、集まれば集まるほど横の結合が失せていくらしい。
そこは、自分の故郷とはまるで別世界だった。
肩をぶつけても気にしない、むしろ、それが常のような。
でも、それが幼い自分の稚拙な夢の現実であり、かつそれが今のこの国を動かしている都市の形だった。
息苦しい。
生き苦しい。
とにかく、今は自分の住処に帰りたい一心だった。
* * *
私の今住んでいるところは都会から少し離れた郊外にある。
ここまでくると、無機質なコンクリートとガラスの羅列はなくなって、林のようなものも出てくるようだ。
家にはいると、荷物を適当に積み上げて服を脱いだ。
車の煙と人混みの空気を落とすためにシャワーを浴びる。
この爽やかさと暖かさだけは、昔も今も変わらなかった。
汚れと一緒に、いやなことも流れ落ちていくような、そんな感覚。
それが疲れた私には心地よかった。
シャワーをあがると、適当に体を拭いて、タオルを体に巻いたままベランダに出た。
前の道路は、夜中には滅多に人が通らないので、大丈夫なのだ。
真夜中の秋風が、火照った体を撫でる。
何とも言えない、この感覚。
ふと、上を見た。
都会にずっとすんでいる子供は、夜空の写真を眺め、こういったそうだ。
「大変だ、お空にたくさん穴があいてるよ」と。
納得した。
確かに、無数の穴があいていて、光が漏れているのだから。
それは、アルミの塊なんかではなかった。
「いつ見ても、綺麗だねぇ」
この国も、捨てたもんではなかった。