インフルエンザと風邪の違いって一体なんなんでしょう?わかりそうで意外と難しいですよね。
両者とも同じ「風邪症候群」の一つですが、原因となるウイルスが違うそうです。
普通の風邪は、のどの痛みやせきで始まることが多いのに対し、インフルエンザは悪寒、高熱や倦怠感、全身の痛みなどが特徴です。
さらに風邪と違ってインフルエンザが怖いのは、突如として大流行することです。
現在、世界を騒がせている新型インフルエンザの噂。
アジアで猛威を振るい、欧州に波及している高病原性の鳥インフルエンザ(H5N1型)は、鳥から人に感染するケースが続出しました。
それが今度は「人から人」に感染する新型インフルエンザに変異する恐れがあるというのです。
数千万人が死亡したとされる1918年のスペイン風邪や57年のアジア風邪、68年の香港風邪も当時、新型インフルエンザと呼ばれていました。
スペイン風邪では日本でも2300万人が罹患し、死者は38万人に達しました。
グローバル化が進む世界だけに、大流行が再来すると最悪で7400万人が死亡するとの試算も出ているそうです。
そうした新型インフルエンザ発生への警戒が強まる中、治療に有効とされる抗ウイルス薬をスイス・ロシュ社が開発しました。
その名も『タミフル(リン酸オセルタミビル)』。ウイルス増殖を防げ、発熱の期間を1日ほど縮める効果があります。
しかし、インフルエンザ治療薬のタミフルには、そういった期待の他に懸念が寄せられています。
服用後の異常行動で死者も出ているという懸念です。
米食品医薬品局(FDA)のデータでは、副作用かどうか不明ながら、服用後の死者は世界で71人に上ります。
ではタミフルとは、どんな薬で、どのように服用すればよいのでしょうか。
タミフルの添付文書によると、効果を得るにはウイルスが増える前、つまり発症48時間以内に飲む必要があります。
そうすると熱のある期間が平均約1日縮まり、熱の高さや関節痛も緩和されます。
タミフルの副作用は、薬の添付文書によると、発売前の臨床試験で、カプセル剤を飲んだ大人で27.5%、ドライシロップ剤を飲んだ子供で50%におう吐、下痢などの症状が出ました。
一方、こうした程度の軽い副作用とは別に、タミフルへの懸念が急速に広まっています。
そのきっかけは、服用後の異常行動により少年2人が死亡したという日本の学会発表と、日本で16歳以下の小児12人が死亡していたというFDAの公表でした。
FDAによると、いずれも副作用かどうかは不明ですが、大人も含めた死者は全世界で71人に上るといいます。
製造元のロシュ社がFDAに提出した資料によると、米国ではタミフル服用後に死亡した16歳以下の患者はいません。
異常行動など精神・神経症状は日本で122人に確認され、うち16歳以下は70人。米国では計19人で19歳以下は1人です。
日本国内でこれだけの人数が出ている理由として、服用人数の違いも指摘されています。
日本では16歳以下の患者で延べ1160万人が服用しているのに対し、米国では19歳以下で約87万人と推計されています。
FDAは「米国では、日本に匹敵する死亡例などは出ていない」として添付文書に異常行動を盛り込むのを見送りました。
しかし、自宅2階の窓から飛び降りた日本人少年ら3人の異常行動を「最も警戒を要する神経症状」と位置づけ、今後2年間、副作用の監視を強化していくようです。
新型インフルエンザは鳥インフルエンザのウイルスが変異して生じると予測され、現在のインフルエンザより格段に高い死亡率をもたらす心配があります。
鳥と人間のインフルエンザウイルスは増殖の仕組みが似ており、ともにタミフルで抑制できるので、新型インフルエンザも同様ならタミフルが効くとの期待があります。
死亡率を下げられれば、服用する意味はあると言えます。
ただ、新型ウイルスがどう変異するのか予想はつかない。このため厚生労働省結核感染症課は「本当にタミフルが効くかどうかは分からない。有効な可能性がある手段は準備する、との考えで備蓄を決めた」と説明しているのが現状です。
実際のところロシアンルーレット的な要素を含むタミフル。では、この薬とどうつき合えばよいのでしょうか。
インフルエンザにかかると4日程度、発熱が続くことが多いです。しかし日ごろ健康な人なら、薬を飲まなくても回復します。
日本小児科学会で感染症担当の理事を務める、加藤達夫・聖マリアンナ医大横浜市西部病院長は「タミフルが必要なのは、熱が4日続いたら困るという人だ」と説明しています。
つまり、発熱期間が長引くと病状が悪化しやすい高齢者、心臓病や慢性の呼吸器病の人や、健康状態とは別に「入試が近い」「忙しい」など一日も早く治りたい場合も考えられます。
加藤院長は「これ以外の人には必要性はあまり高くない。でも最近は自分からタミフルを希望する患者が多い。医師は必要ないと考えても、断りにくい。飲んですぐ治る万能薬ではない」と話しています。
色々な憶測が飛び交う中、僕たちがすぐできる身近な予防法は、十分な睡眠、栄養、休養。うがい、手洗いの励行。マスクをして人込みを避ける—など。ピンチには基本に戻るのが鉄則かもしれませんね。
りすぺくと
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