エルネア王国の日々 -36ページ目

エルネア王国の日々

ワールドネバーランド『エルネア王国』のプレイを元に書いています。
※現在プレイはストップ中


エーヴちゃんには伝えた。あとは子供達に伝えるのみ───。



次男ヴァンの家に長男が生まれた。二人目の孫も男の子だ!

ヴァンは農場管理官になった。山岳兵の家を出てやりたいことを見つけられて、父親としてもうれしいよ。これからも頑張れ、ヴァン。



そして、エーヴちゃんは18歳に!

「誕生日おめでとう!エーヴちゃん!♡」

「ありがとー♪エリーくん♡」

4歳で出会ったエーヴちゃんが18歳…。その間同じ時間をずっと一緒に過ごせたことを幸せに思う。



じーーーっ。  
 
「な、なぁにエリーくんっ(顔のシワ見てるっ?汗)」

「いや…エーヴちゃんて本当にかわいいなって思って」
  
「え!///やだもーエリーくんってば〜♡♡」



「エリーくん……」

「エーヴちゃん……」

ずっと、こんな時間が続けばいいのになぁ・・・

「父さん、話って何?」

「エヴァ。ここに座りなさい」

エヴァにベドフォード家の家督を譲らなければ。少し遅くなってしまったな。

「エヴァに、この家の家督を譲りたい。オレはもう長く生きられない体だ」



「え……何言ってんだよ、父さん……」
 
つらいよな。お前の気持ちは痛いほどわかる。でも男には、乗り越えなければいけない壁があるんだ。きっとこの出来事が、エヴァを強くしてくれるはず。



「そんな…早すぎるよっ……」

「泣くな、エヴァ。ベドフォード家のことをよろしく頼む。俺のばあちゃんや父さん、ご先祖様が残してくれたものを絶対に絶やしてはいけない」

「父さんっ…いつまでも甘えててごめんなさいっ、最後まで心配かけてっ…」

「いいんだ、エヴァ。大人になったってエヴァはずっと俺の子供なんだから。ベドフォード家のことを頼んだぞ。長男のお前は、選ばれた戦士なんだ」

「うんっ…父さんっ…俺頑張るからっ、ずっと…見守っていて下さいっ……」

「パパ…?どうして泣いてるの??ねぇじーちゃんっ、パパ泣いてるよっ…」
 
「ティモシー…ごめん、パパは大丈夫だよ」



「じーちゃんっ…」

「ティモシー、今日の日のことを忘れるな。いつかお前も通る道だ」

「っいやだ!じーちゃん、どっか遠くにいっちゃいそうだ!」

抱き着いてくるティモシーの頭を撫でる。

「ずっとそばにいるさ……」

ティモシー…生きているうちにお前に会えてよかったよ。未来のベドフォード家を頼んだぞ。



「ねえなに…?どうしてみんな泣いてるの??」

「ラヴ……」

ラヴにはあとで話そうと思ったのに、ちょうど学校から帰って来てしまった。



「ラヴわかんないもん!イヤ!聞きたくない!!」

「ラヴ……」


「っそーだ!お出かけっ、お出かけしよ!お父ちゃん!早く早くっ」

急かされるように手を引かれ外へ出る。



「サリアの花って食べられるのよ!お父ちゃん知らなかったでしょっ♪」

こんな小さな子にまで気を遣わせて、俺は悪いお父ちゃんだ……。



「お父ちゃん!見て見てっ、お魚だよ!」

「ラヴ…あのな?ラヴに話が……」

「イヤっ!!聞きたくないっ!!」

「ラヴ、聞いてくれ!」

両手で耳を塞いでいたラヴの手を掴むと、大きな瞳からボロボロと大粒の涙がこぼれる。

「…っ涙が、止まらないの…お父ちゃんが、どこか遠くに行っちゃいそうでっ……」

「っ!」

ラヴを強く抱きしめる。

小さな子供に、なんて酷なことをしているんだろう。でも、乗り越えなくちゃいけないんだ。

「…ラヴ。お父ちゃんはいなくならない。ずっと、お前の中にいるよ」

ラヴの顔を両手で包み、頬に流れる涙を拭う。

「ラヴの中には、お父ちゃんとお母ちゃんの血が流れてる。もっと言えば、お父ちゃんのお父ちゃんとお母ちゃんと、おじいちゃんおばあちゃんと…その人達がラヴの中にいるから、こうして今ここにいられるんだ」

「ひっぐ……」

「お父ちゃんも一緒だよ。遠く離れてしまっても、お父ちゃんはずっとラヴの心の中にいる。ラヴの目を通して、同じ世界を見てる」

「お父ちゃん、ラヴの…そばにいてくれるのっ…??」

「ああ…そうだ、ラヴにお願いがあるんだ。ベドフォード家のことはエヴァ兄ちゃんに頼んだ。ラヴには、お前のおばあちゃんからもらったバトンを渡したい」

「なに?バトンって?そんなのどこにもないよ?」

「ふふ…そうだよな。今は見えないかもしれないけど、ラヴが大人になったらきっとわかるさ。そして、ラヴの子供にこのバトンを渡して欲しい」

「ラヴ、お母ちゃんになれるの?」
 
「なれるさ。お前のおばあちゃんがよく言っていたよ、女の子は大好きな人結婚して家を出て、大好きな人の子を生むんだって…」

「イヤっ!あたちお家から出ないんもん!ラヴのお家はあそこだけだもん!」

「んーお父ちゃんとしてはうれしい言葉だけど、ラヴには幸せになってほしいなぁ…」

「ラヴ、今でも幸せだもん!お父ちゃんやお母ちゃんがいてっ、お兄とお姉がいてっ!」

「そうだよね、今でも幸せだよな。でも、きっと違う幸せもあると思うんだ…ラヴ、お前にもう1個お願いがあるんだ」

「なぁに??」

お父ちゃんはこの山で生まれ育って、ほとんど街の生活のことを知らない。だから外の世界を見てみたいんだ。お父ちゃんが、唯一叶えられなかったことだ

山岳兵に生まれてきたことを後悔してはいない。でも、時々思う。俺にも違う人生があったんじゃないかって。

「ラヴの中にお父ちゃんはいる。お父ちゃんにいろんな景色を見せてくれ。離れてしまっても、ずっと一緒だ」

この小さな体には、夢や希望がいっぱいつまっている。やりたいことはなんだって出来る。

俺の叶えられなかったことも、ラヴやその子供達、その子孫達がきっと叶えてくれるはずだ。

「…ん。わかったよお父ちゃん。ラヴ、もう泣かないっ!遠くにいっちゃうまでっ、お父ちゃんからずーっと離れないんだからっ!!」

ぎゅうっと首に手を回して抱き着いてくるラヴを抱きしめ返す。

「ありがとう…ラヴ…」

母さん。すごく時間がかかってしまったけど、ようやくバトンを渡せるよ。きっとラヴがまた未来へと繋げてくれるはずだ。



「ラヴ。ラヴは強くて本当にいい子だなー」

「ふふん♪あたちを誰だと思ってるの?♪」

(ふふ、今の感じ懐かしいな…母さんにそっくりだ)

繋いだ小さな手には間違いなく母さんの血が流れている。こうやって、バトンは引き継がれていく。


「ねえねえ!お父ちゃんとお母ちゃんは、なんで結婚したのー?」

「え〜なにようラヴちゃん♡突然どうしたのー♡」

「ラヴも5歳だもんな、気になるお年頃だ」

「教えて教えてーー!!」ジタバタ

「えっと、どこから話したらいいのかしら?♪まずね、ママのおじいちゃまとルイルイがお友達で」

「ルイルイ?なにそれ?動物??」

「ハハ、ルイルイじゃ伝わらないよエーヴちゃん。ラヴ、ルイルイはお父ちゃんのおじいちゃんなんだ。ラヴにとっては曾おじいちゃんだな」

「ラヴ、おじいちゃんにも会ったことないのに、ひいおじいちゃんもいるの!?すごーい!!」

「ふふっ♡それでー、ルイルイってすごくフレンドリーだからママもお友達なったのよ♪ママが王子様探してるって言ったらパパの話をしてくれて・・・・」

エーヴちゃんの話をキラキラした目で聞いているラヴ。俺も両親の馴れ初めの話を聞いた時、こんな顔してたのかな…。

父さんには父さんの、母さんには母さんの、エーヴちゃんにはエーヴちゃんの、それぞれの物語がある。ラヴにはラヴだけの物語をつくっていってほしい。

そして俺、エリー・ベドフォードの物語はもう少しで終わろうとしている…。

もちろん長く生きれることに越したことはないけど、俺はやりきった。幸せだった。短い人生を生きようと、長い人生を生きようと、今この瞬間が一番の幸せだから。

(生まれ変わっても、俺はまた俺に生まれ変わりたい)



☆☆☆
11代目エリー編、終わりましたー!!エリー、お疲れ様ー!!!

いつも引き継ぎのときはさぁ行くぞ!って感じで晴れ晴れしい気持ちで希望がいっぱいなのですが、エリーのことが気がかりでなんだか不穏な空気。。。ミリちゃんからエリーへの引き継ぎを見てきたら明るくて希望に満ち溢れすぎてて笑っちゃいました(笑)

11代目のエリーの目標は山岳兵で龍騎士になること、カンストすることでしたが全て叶えることは出来ませんでした。これについてはエリーの最期のときに書こうかな(書きたくないけど泣)
10代目ミリちゃんから山岳兵のお話だったのですごーーく長く感じました。過去を遡ったら半年くらい書いてました(笑)エリーが生まれてからずっとだもんね…一旦だけどエリーお疲れ様!!まあ詳しくは最期のときに書きます(書きたくないけど泣)

次回から末っ子ラヴ編スタートです!変わらず読んでくださるとうれしいです(*^^*)