そわそわ。そわそわ。
(もうすぐ、成人式がおわるはずですっ!)
「───マリリン君?」
「っ!」
「ハカセっ!…あ、えっと…ミハイル、さん…」
「ふふ。ハカセでいいよ、マリリン君。いや、マリリンちゃんか」
ぽっ///

ハカセ…ミハイルさんが成人しました!おめでとうございます!
「あけましておめでとうございますっ!」ぺこり
「これはこれはご丁寧に。あけましておめでとう、マリリンちゃん。今年もよろしくね」
「・・・・」
ついこの前までは同じ目線で話していたのに、見上げる視線の先にいる人はなんだか違う人みたい。

「ねーマリリンちゃん!さっきの男の人ってもしかしてハカセ??ハカセってあんなにかっこよかったのねー!!」
「ハカセは元から………///」ごにょごにょ
メーガンちゃんはおませな女の子って感じが可愛いのです(^^)

今年からマリアンちゃんもナトル学舎に入学しました!最上級生として、マリリンももっともーっとお勉強がんばらなくちゃいけませんねっ!♡

そして、ビックリすることが起きました。
なんとパパが騎兵選抜トーナメントにエントリーしていたのです!!
マルティンの新しく始めたいこととは騎士になることでした!!私もびっくりΣ(゚ω゚ノ)ノ

「父さん騎士になるのー!??すごいすごいー!!♪」
「いや、まだエントリーしただけだからなれるかはわからないんだよー(ラヴ怒ってるかな?背中から黒いオーラを感じる…)」チラッチラッ
ラヴの反応をうかがう(ビビっている)マルティン。
「パパ、それじゃあモンスターさんとも戦うの…?マリリン、森の小道のモンスターさんとはお友達なんですっ。マリリンのお友達をっ……」シクシク
「あー泣かないでマリリン!よしよし、パパはそんなことしないぞー?まったくみんなは気が早いなぁ、アハハ!ハハッ…」チラッチラッ
「モンスターを倒さない騎士なんて存在するのかしら〜?そんな騎士って必要ないわよねぇ?」(迫力)
(やっぱり怒ってた!!!泣)
学校から帰ると、ママが椅子に座ってため息をついていました。
「ママ…??」
「あ、おかえりマリリン。学校楽しかったー?」
ママの笑顔はなんだか元気がありません。
「ママ…なにかあったんですか??」
「え??」
「…だって、ママ元気のないお顔してるから…」
「っ。…もー、マリリンはなんでもお見通しね。ねえマリリン、少しだけアタシの話聞いてくれない?」
「っはい!」
「マリリンはさ、パパが騎士になるって聞いた時どう思った?」
「えっと…パパが誰かと戦うって最初はちょっぴりこわかったけど、でも、騎士はエルネア国を守るユーカンな人って学校で習いました!だから、マリリンはパパのこと応援したいですっ!」
「そうね…普通はそうよね…」
「ママは違うんですかっ??」
「はっきり言うわ。ママは反対なの」
「えっ!??」ガーン
「山岳兵だった父さんを近くで見ていたから、アタシはその過酷さを知ってるの。父さんは小さい頃から修行してたから出来ていたことであって、チャラ奏士してたマルティンには向いてないわ!」
(チャラ奏士???)
「マルティンはどれだけ大変なことかわかってないのよ。父さんは家にいる時間よりも洞窟にいる時間の方が多かった。朝おはようって言って夜眠る頃に帰ってくるの。ううん、それでもマシな方。1週間見ないこともざらにあったわ。子供達にそんなさみしい思いさせたくない」
「・・・・・」
「マルティンにはね、奥さんよりも料理上手でおいしいパンケーキを焼いて子供達の帰りを待ってるような、優しくていい父親でいてほしいの。あの人は優しい人だから…」
「…それじゃあ、おじいちゃまは優しくなくて悪いお父さんだったのでしょうか」
「えっ…?」
「おじいちゃまに会えなくてさみしくても、ママにとっておじいちゃまは自慢のお父さんだったでしょう??」
「っ!」
「パパと会える時間が少なくなるのはさみしいけど…でもっ、夢を追いかけるパパはかっこいいです!マリリンも夢があるけどまだがんばれないから、夢に向かって一歩近づこうとしてるパパをソンケーしますっ!」キラキラ
「…降参ね。やっぱりマリリンにはかなわないわ。ママが悪かったわ。夫の夢を応援してあげるのが妻の役目よね」
ママのこわばっていた顔がどんどんやわらかくなっていきます。
「去年、ママが家出したことあったじゃない?実はね、このことでケンカしたことが原因だったの。一度は応援するって決めたのに、いざ直面するとやっぱりだめね…アタシって素直じゃないから、いざマルティンを前にするとツンツンしちゃうのよね」
「ママはパパのことが心配なんですよね?だってパパのこと大好きだから♡♡」
「っもう!大人をからかうんじゃありません!///…でも、話を聞いてくれてありがとう。マリリン」
「うーーーっ」
ママに両手でほっぺをはさまれちゃいました!!
「マリリン。最後にお願いがあるんだけど、いい?」
「うっ??」

「パパっ、マリリンがエスコートします!」
「エスコート?はは、ありがとう♡」
試合当日、ママに託されたお守りをパパに渡します!
「…マリリン。ママ、まだ機嫌悪かった?」
「ううん。ママ、怒りすぎちゃったってしゅんってしてました。パパのことが心配で怒ってしまったんだって言ってました」
「ラヴ…」
「でも、頑張ってほしいって…パパ、これ、ママからです!」
「これっ…」
「パパ、頑張ってくださいね!ママとマリアンちゃんと応援してますっ!」
「…ありがとうマリリン。パパ頑張ってくるよ!」

まさかマルティンがエントリーするなんて、まさに青天の霹靂。
あのマルティンがねぇ・・・(;_;)
『ビビビー♡』とか言ってたあのマルティンが。
※参照 330年 マルティンの素顔
残念ながら、パパは試合に負けてしまいました。

「パパ…あの……」
「ぃよし!!まだまだこれからだ!マリリン、パパあきらめないで頑張るから!来年もまた挑戦するぞ!!」メラメラ
「っ!はいっ!パパ頑張って!♡」
パパ落ち込んでるのかなって思ってたけど、そんな心配いらなかったですね!
(な、なんなのこれっ…めちゃくちゃ疲れるんだけどっ…。予選の試合だってのに汗が止まらないわっ…。母さんは父さんのこと毎回こんな気持ちで見ていたの??)
天使エーヴ『えー??エリーくんかっこいい♡しか思ってなかったー♡♡』
ラヴの心配はしばらく続きそうです(笑)

「わぁっ…ありがとうございます!ミハイルさんっ♡」
オトナになったミハイルさんは、わたしを見かける度優しく声をかけてくれます。
「ミハイルー」
「っ、ごめんね、友達が呼んでる。またねマリリンちゃん」
「あっはい!いむぐるみありがとうございましたっ」ぺこり
やっぱり一緒にいられる時間は減ってしまいました。
(早くミハイルさんの隣に並んで歩けるオトナの女性になりたいなぁ・・・)

っでもでも!今の子供のわたしがミハイルさんに気持ちを伝えても、ほんのちょっとしか伝わらない気がします。
(だからこの気持ちはオトナになるまで大切にとっておくの)
恋には慎重な女の子、マリリンです。
今日は星の日!たくさんお菓子をもらなわなくちゃ!!
(は〜楽しいな〜♡おいしいお菓子をこんなにいっぱーいもらえるなんて…♡マリリンは一番星の日が好きですっ♡さあ、もっとお菓子をもらいに行きましょう♡♪)
この間はちょっぴり大人な雰囲気で恋を語っていたマリリンちゃんですが、まだまだ子供なマリリンちゃん。やっぱり子供だなぁ┐(´∀`)┌ヤレヤレ
っあ!あそこにいるのはきっとミハイルさんです!!
「ミハイルさ〜ん!……っ!??」
「・・・・・」
ミハイルさんと一緒に歩く女性は楽しそうに笑っています。ミハイルさんも、わたしに見せたことないような顔で笑っています。
「ミハイル、さん・・・・」
✩☆☆
今回は大ボリュームになってしまったような…本当はサクッと完結にまとめたいんですよぉ(つД`)言い訳
ようやくラヴとマルティンのケンカの理由が判明しました!マリリンに引き継いだけど、2人の物語はこれからもずっと続いていくのです(*´-`*)
そして主人公のマリリンもなにやら雲行きがあやしくなってきております…ミハイルどこ行くんだー!!


