『おもうだけじゃ、なにもかわらない』
この間の占いでそう言われてしまいました。
(だって、まだマリリンには伝える資格がないもの…ミハイルさんの隣に並んで歩けないからっ…)
色々考えているうちに、ミハイルさん達はどんどん遠くなっていきます。
(っえーい!ごめんなさいっミハイルさん!!)
二人のあとをつけます!!

二人が向かった先は宿屋で、楽しそうに食事をしていました。星の日に男女が二人で過ごしている意味なんて、子どものわたしでも知っています。
「今日はありがとう。楽しかったわ」
「いやっこちらこそっ!一緒に過ごしてくれてありがとう!!///」ガチガチ
「ふふっ…じゃあまたねミハイル♡」
「っまた誘うね!///」ガチガチ
(・・・・・・)
あんな真っ赤な顔をするミハイルさんを、わたしは知りません。ううん、あそこにいるハカセが本当のハカセなのかもしれない。
『すごいね!マリリンくん!とってもキレイなどろだんごだ!』
わたしの知ってる『ハカセ』はとても物知りで、いろんなことを教えてくれました。ハカセに褒められるのがうれしくて、たくさんお手伝いをしました。初めて自分の夢を語ったのもハカセでした。
『マリリン君はみんなに優しいから巫女様に向いてるよ。マリリン君ならきっとなれるよ』
思えば、わたしが知っていたのは『ハカセ』であって、『ミハイルさん』のことはなんにも知らないんだ。
「・・・・ハカセ」

「あっ、マリリンちゃん!マリリンちゃんもご飯食べに来たの?そうだ、またいむぐるみ買ったんだけどよかったらいる?この間あげたの結構前だったでしょ」
「・・・・」ふるふる。
「えっいらない??…あそっか!今日は星の日だもんな!ちょっと待ってね!(デートのことで頭がいっぱいでお菓子用意してなかったー!なにかあるかな…)」
ハカセが知ってるのも、子供のままのわたし。ハカセにとってはわたしはずっと子供のマリリンなの。

「コチョコチョコチョコチョ!」
「アハハハ!ごめっ、ごめんなさい、降参しますマリリンちゃん」
「コチョコチョ……」
「……マリリンちゃん??」
「………さっき一緒にいた方は彼女さんですか?」
「えっ!??///困ったなぁ…マリリンちゃんに見られてたなんて…」
「・・・・」じぃっ
「っそ、そうです!最近付き合ったばっかりなんだけどっ///(そんなじっと見ないでっ)」
「(最近……)そうなんですか…」
わたしも、もう少しでオトナになるのになぁ…
「…おめでとうございます!とってもお似合いでしたよっハカセ!」
「本当に??…ありがとうマリリンちゃん。子供の頃ずっと一緒にいたマリリンちゃんにそう言ってもらえてうれしいよ」
「っ!……はぃ」ぐす…
今仮面をつけててよかった。ハカセに泣いているの気づかれてしまうもの。
マリリン、ハカセに思いを伝えず。彼女は思ったよりもずっとずっと大人だったようです。

「ねーご飯まだー?今日は何かのパーティーなのー?」
「おはよーございます…」
「ちょっと待ってなさいマリアン!あっおはようマリリン!」
「よし、とりあえずいむいむパンはいっぱい焼けたから…ってあー!ラヴっそれはとっておいたゆで汁!捨てないで!」
「え?ちゃんと書いておいてよ!わからないじゃない!」
「お湯にどう書けっていうんだよ…」
「ねーまだー??」
(ずっと泣いてたせいで、目がシパシパします……)ゴシゴシ
泣いて帰ってきたマリリンを心配して朝から豪勢な料理を作ろうとしている両親。そんな二人の気持ちを娘はつゆ知らず。

「マリリンはい!♪」
「おすそわけだよ!♪」
「ふぇっ…ええ〜ん!!」
甲殻類が苦手なマリリンにコンボ!(笑)
「は!!ごめんねマリリン!」
「よしよしっ…パパ達はマリリンに笑顔になってほしくてさ〜っ、ごめんねー悪気はなかったんだー」
空回る両親ズ(笑)

今日で三年間の授業が全て終わりました。振り返ってみるとあっという間で、まだ実感がわきません。
(泣きすぎて頭痛いから温かいお風呂に入ってお家にかえろっと…)
ポチャ・・・・
「あれ?もしかしてマリリンちゃん??」
「○☆△♯♪♭!??」バチャバチャ!

まさかこんなところでハカセと会うなんて!!
恥ずかしい!!!
「学校帰り??お疲れ様」
「はっはいっ…っハカセは??」
「この時間帯て結構空いてて穴場だからよく来てるんだ。ゆっくりできていいよね」
「はぃ……」ぶくぶく。
「そういえば、この間からまたハカセって呼んでくれるよね?なにかあったの??」
「えっと……」
ハカセを見つめると、「ん?」と首をかしげてニコッと笑う。
「マリリンちゃんにハカセって呼ばれるとしっくりくるんだ、ハハ。なんだかあの頃が懐かしくなるよ…マリリンちゃんにはたくさん助けてもらってたもんな。あの頃は本当にありがとう」
「ハカセ……」
「もうすぐマリリンちゃんも成人だよね。きっと素敵な大人な女性になるんだろうね」
(素敵な、大人な女性・・・)
まさかハカセがわたしのことをそんな風に思ってくれていたなんて…
「…わたし達、オトナになってもいいお友達でいましょうね?」
「もちろん!これからもよろしくね、マリリンちゃん」
「はいっハカセ!♪」
思いは伝えられなかったけど、前に進めた気がします。ハカセとはずっとずっといいお友達でいたいです!!

「これ見て!」
「これっ……」
「すっげーピカピカだろ!ミハイルの宝物なんだって。オトナになってもどろだんごが宝物なんて変わってらー」
間違いありません…これは、これはわたしがハカセに渡したピカピカのどろだんごです!!
「・・・っふぇ〜〜ん!!!」
「!??な、なんで泣くんだよ!」
(ハカセ、今でも大切にしてくれていたんですねっ…)
この間会ったときのハカセを思い出す。私との幼い頃の思い出をとても大切そうに話してくれた。
わたし達はお互いに子供の頃のことしか知らない。でも、二人で一緒に過ごした時間は、二人の中で輝いている。これからもずっとずっと。
このピカピカのどろだんごのように・・・・

いよいよ、成人式が始まります───!!!
☆☆☆
ちゃっかりマリリンの隣をキープしてるティムw
マリリン×ミハイルカップルならず…でしたね。私の場合相手が一つ年上だといつも失恋パターンになります(笑)いつも待ってくれない(笑)
ハカセ、これからもお友達でいてね(*^^*)
マリリンはどんな相手と恋するのでしょう??次回大人編スタートです!!



