年が明けて338年。
パパの夢への挑戦はまだまだ続いています。パパと私は夢を目指す同士なのです!
「パパっ!おめでとうございます!♡」
「ありがとうマリリン。まあまだ初戦だからね♪」
「ふふっ♪次の試合も応援に来ますねっ♡♡」
口では謙遜しててもやっぱりうれしそうなパパ。今年こそ夢が叶うといいなぁ。

そしてママも二年目ながら農場世話役に大抜擢!
「父さんに似て負けず嫌いだからそこがよかったのかもね♪」
なんて言っていますが、毎日楽しそうに牧場に通っています♡
楽しそうに励む両親を見ていたら、私ももっともっと頑張らなくてはと刺激を受けております!

「っは、はいっ!なんでしょう!マルグレートちゃん!!」ドキドキ
マルグレートちゃんからのお願いなんてひとつしかありません!!

「・・・・・」
「どうかした?マリリン」
「…っあ、ううん。時間かかるかもしれないけど、探してみますね」
「ありがとう!いつも助かるわ♪」
なかなかうまくはいきませんよね・・・・
このお願い毎度ドキドキする!!紛らわしい!!(笑)

今日はママのハーブ摘みのお手伝いです♪
「マリリン。今度実家のベドフォードの家で赤ちゃんが生まれるらしいんだけど、手伝いに行ってくれない?」
「えっ??」
「アタシが様子見に行こうと思ったんだけど、その日は農場管理会の集まりがあって行けなそうなのよね」
「っ行きたいです!!あ…でも、私がお手伝いに行ってもいいんですかっ??」
「いいに決まってるでしょ?マリリンにとっておじいちゃんとおばあちゃんの家なんだから。マリリンが行ってくれたら助かるわ」
「ママっ…!ありがとうございます!!」
「ふふっ。よろしくね、マリリン」
ママはああ言っていたけど、巫女を目指している私の為に実家に話をしてくれたのだと思います。

ママの実家の山岳兵のお家には小さい頃遊びに行っていたらしいのだけど、大人になってから行くのは初めてだから緊張します…♪
「おじゃまします……わぁっ、とっても広いお家…♡♡」
ここでママは生まれ育ったのね。そして、私のおじいちゃまも…。
「──マリリンちゃん??ラヴさんから話は聞いてるわ。二階に来てくれる?」
「っはい!おじゃましますっ!」
二階から女性の声。今日ママになられるネリーさんですね。

「失礼します…(あっ、天使さんこんにちは♡)」 コンニチハ!
「ごめんなさいね、こんな横になったままで」
「っいえっとんでもないです!お話受けてくださってありがとうございました!なんでもおっしゃってくださいね!」
「ありがとう。巫女の見習いさん」
↑某アニメの『小さな名探偵さん』みたいでふふっとなった(笑)
「っ」
そんなことを言われるとくすぐったい。まだ奏女にすらなれていないのに……。
(でも、なんだか燃えてきました…!ネリーさんに元気な赤ちゃんが生まれるように精一杯お手伝いしましょう!!)

バタバタ。バタバタ。
「ネリーさん!痛いところはありませんか?」
「お腹と腰が痛くって……」
「さするとやわらぐかもしれません!失礼しますね!」
「ありがとう…」
「ネリーさん!喉乾いてませんか?お水持ってきますね!」
バタバタ。バタバタ。
(ふふっマリリンちゃん…一生懸命頑張ってくれてる……っ!)
「ネリーさん!お水持ってきました!っ!!」
「うぅっ!!」
「ネリーさん!!もう少しで巫女さんが来ます!頑張ってください!!」
しばらくすると、旦那さんのティモシーさんが巫女さんを連れてやってきました。
「ネリー!大丈夫!??」
「ふむ…もう少しで生まれそうですね。あなたは少し下がっていてね」
「っは、はいっ…!」
ネリーさんとずっと一緒にいた私はあんなにあたふたしていたのに、たった今到着したばかりで全てのことを把握して的確に指示を出す巫女さん。
「大丈夫。落ち着いてね。元気な赤ちゃんが生まれるわ」
「はいっ…うぅ…!!」
「ネリー頑張れ!!」
「・・・・・」
そんな三人の様子を、ベットから一歩下がって祈るよう見守ることしか出来ない。
(ネリーさん頑張って、赤ちゃん頑張って…!!)
ポロポロとこぼれ落ちる涙が止まらなかった。

「生まれた・・・・・」
小さな赤ちゃんを抱くネリーさんの目には涙が光っていた。赤ちゃんはそんなお母さんの顔に精一杯手を伸ばす。
「ネリーありがとうっ…!本当にありがとう!!」
「おめでとうございます〜っ…!!」
泣いているティモシーさんとネリーさん。そんな二人を不思議そうに見上げる赤ちゃん。
(すごい……家族だぁっ……)
二人の元に生まれてきた命。初めて命の生まれる瞬間に立ち会えて、やっぱり涙が止まらなかった。
「元気な女の子ね。二人によく似ているわ」
「はいっ、ありがとうございますっ……」
「それでは私は先に失礼します。ティモシーさん、ベドフォード家の次期当主として、もっと頑張らなくてはいけませんね」
「ハハ、耳が痛いお言葉だなぁ。今日はありがとうございました」
「そして……」
「っ??」
帽子で隠れて表情はわからない。巫女さんは私の方を見ている気がした。
「あなたもね。今日は疲れたでしょう、ゆっくり休みなさい」
「はっはい!おじゃましてすみませんでしたっ、ありがとうございました!!」ぺこっ
(わーっ、巫女さんに話しかけられちゃいました!!)
「マリリンちゃんもありがとう。あなたがいてくれてとっても心強かったわ」
「そんな…私なんて全然……」
ネリーさんはふるふると首を振る。
「応援してるからね。これからもお勉強頑張ってね」
「マリリンちゃん、俺からもありがとう。またいつでも遊びに来てね、ラヴにもよろしく」
「こちらこそありがとうございましたっ!」ぺこっ

「あ、赤ちゃん…抱っこさせてくださいね…??」
大人になってから赤ちゃんを抱っこしたことがないから緊張して手が震える。
「だぁ??」
「……♡♡」
赤ちゃんのかわらいしい声に自然と笑顔になる。
「今日はありがとう!あなたのおかげで、私の夢がはっきり見えたの!♡♪」
「あーーぃ♪」
「すーぴー」
隣で即寝する新米パパティモシー(笑)

「ママ、この間はベドフォード家の皆さんを紹介してくれてありがとうございました。とっても勉強になりました」
「そう、よかった。かわいい女の子だってね」
「はい♡二人によく似ていてとってもかわいかったです♡」
「あのちっちゃかったティモシーがお父さんになるなんてね〜。今度遊びに行ってみようかしら」
「……ママ、あの……」
「??」
「っ私、改めて巫女になりたいって思いました!」
「っ」
「ネリーさん、巫女さんの『大丈夫だよ』って言葉にすごく安心されていました…。私もそんな存在になれるかわからないけど、命の誕生の手助けをしたい…赤ちゃんを生むお母さんと、生まれてくる赤ちゃんと、それを支える家族の為に…もちろん巫女さんのお仕事はそれだけじゃないのですけどっ汗」
「ふふっ…いいと思うわ」
「ママ……」
「マリリンすっきりした顔してる。アタシは頑張ってる人に頑張れとは言わないわ。ただ、アナタのことを応援しているわ」
「ママっ…ありがとうございます」
私はもちろん母になったことがないけれど、もし自分が母になることがあったら、ママみたいな素敵なお母さんになりたいなぁ……

「あー!なんでまた兄貴が先にここにいるんだよ?彼女んとこ行けよな!」
「マリリンちゃんに用があったんだよ。いちいち大きい声出すな」
「二人ともどうしたんですかっ?」おろおろ
((チッ。また始まった…))
↑気の合う両親の心の声(笑)
「おいおいお前たち、兄弟ゲンカは外でやれ」
「兄貴のせいで怒られちゃったよー」
「なんだって?お前がうるさいせいだろ」
「はいはい、早く外出るっ」
「あーだ」「こーだ」
「二人とも大丈夫でしょうか…??」
「ったく。なんなんだよあいつら…あんな奴らにうちのかわいいマリリンは絶対渡さん!」
「マルティン、心の声出ちゃってる」
「えっ??口に出してた??」
「思いっきり出てたわ。でもすごく賛成」
兄弟のアタックがすごい(><)ぽやぽやなマリリンは頼もしい両親によって守られています☆
「マリリン、今年もたくさんお手伝いしてくれてありがとう。とっても助かっているわ」
「いえいえ、私もたくさん勉強させてもらってるので♡」
早いもので今年ももう終わり。今年も奏女になれなかったけど、焦っても仕方ありません。シズニの神のお導きがあるその時まで待つのです♡
「ぐすっ…」しくしく
☆☆☆
まだ家を出てもいないのにホームシックになるマリリンなのでした( ; ▽ ; )
当エルネア王国では巫女さんを助産師さんとみなしている部分があります。実際のエルネア王国とは違うところもありますのでご了承を。笑
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