(山田)

川崎区役所の修繕及び災害時のネットワーク機能についてです。

川崎区役所は市内唯一の民間ビルに入る区役所になります。そして機能再編により、一層の区役所機能の集約が図られ、引き続き何十年と運用をしていく計画になります。

そこで確認をさせていただきたいのが、ビルの修繕計画と耐用年数です。

令和4年度決算の川崎区区づくり推進費内修繕料、家屋借上料、共益費負担金等で日々の保守・修繕を対応しているとの事で、すでに築30年が経過しているビルになります、公共施設ですと長寿命化等を図っていくところですが、日々の修繕と長寿命化や建物耐用年数について、どのような協議・計画・認識となっているのか、確認をさせてください。

 

(川崎区役所総務課長)

川崎区役所の修繕等についての御質問でございますが、川崎区役所のつきましては、1階から6階は区分所有、7階は賃借となっております。日常的な修繕につきましては、賃借部分と正面入口前のスペース等の共有部分を管理会社が行っているところでございまして、修繕が必要な箇所が発生した場合には、適宜、管理会社に連絡し、実施時期や内容等を協議の上、対応しているところでございます。

建物の長寿命化につきましては、管理組合が15年ごとに中長期建物保全計画を策定し、管理会社が計画的に修繕等を行っているところでございまして、これまでも駐車場棟のエレベーター設備の更新等を行っており、今後、外壁改修工事を予定しております。

耐用年数につきましては、当該計画に基づき建物・設備の維持管理が適切に行われているものと認識しておりますので、当分の間、現庁舎において区役所機能が維持できるものと考えております。

 

(山田)

計画的修繕と耐用年数については当分の間は問題ないとのこと確認させていただきました。関連して、川崎区役所ビルの災害時のネットワーク機能について確認します。

災害時、川崎区災害対策本部は現区役所7階に設置されるわけですが、本庁の危機管理本部やその他避難所等をつなぐ「川崎市総合防災情報システム」にはインターネット回線が必要です。民間ビルに入る川崎区役所ですが、緊急時において情報伝達が途絶えることのないようなネットワークの対策はなされているのか見解を伺います。

 

(危機管理部担当課長)

災害時のネットワーク機能についての御質問でございますが、川崎市総合防災情報システムは、災害情報を収集・管理・共有するために導入したインターネットを活用するクラウド型システムでございまして、障害発生時には仮想サーバの自動複製機能を備えるとともに、大規模災害等によりサーバ本体が被災するリスクを低減させるため、複数のデータセンターをバックアップとして運用しております。

また、当該システムは専用端末を必要としないことから、仮に庁舎内の通信設備等に不具合が生じた場合でも、公用スマートフォンや業務用タブレット端末など、インターネットに接続できる端末を用いて、使用を継続することが可能となっております。

インターネット自体の通信障害が生じた場合におきましては、当該エリアでの使用には影響が生じ得るものと考えておりますが、防災行政無線や無線電話などを活用しながら情報伝達を行うとともに、通信の早期復旧に向けて、ライフライン事業者と連携を図ってまいりたいと存じます。

 

(山田)

首都直下地震の場合ネットワークの大混乱は容易に想像ができます。その際には先ほどご答弁いただいたように、アナログも駆使し情報共有を図ることが必要となってきますが、各区役所のネット混乱を想定した災害時の情報共有について、見解を伺います。

 

(危機対策部担当課長)

災害時の情報共有についての御質問でございますが、災害時におきましては、川崎市総合防災情報システムを活用して情報共有を行っているところですが、インターネット自体の通信障害等により同システムが使用できない場合は、別途定めている様式等を使用し、各種電話やFAX,無線機などにより情報を共有することとしております。

また、一部の地域で通信障害が発生している場合、インターネットを使用できる庁舎において、システムへ情報入力を行うなど、あらゆる手段を活用して情報を共有してまいりたいと存じます。

 

(山田)

ありがとうございました。

民間ビルに入る川崎区役所の修繕計画や耐用年数、そして区役所危機管理等、確認をさせていただきました。災害時には区役所が対市民の最前線となりますので、あらゆる想定の元、お取組を進めていただければと思います。