(山田)

学校給食の年間回数について伺います。

長期休業明けの学校給食をもっと早く始めることができないか?また、長期休業前、他の学校に比べて自分の学校の給食が終わるのが早いので休み前の提供を伸ばせないか?という要望が市民から多く寄せられています。

なぜもっと早く始められないのか、ほかの学校は給食があるのになぜ自分の学校はもう終わりなのか?と、市民が疑問に感じる事について、以下、確認をさせていただきます。

まず、各種公立学校の長期休業前後の給食提供についてはどのような計画の元実施されているのか、休み明けしばらく期間が必要な理由と学校によって提供回数が違う理由もあわせて伺います。

 

(健康給食推進室担当課長)

学校給食についての御質問でございますが、長期休業前後の給食提供につきましては、給食提供期間中は実施できない施設の点検、清掃や害虫駆除、老朽化等に伴う整備・機器の更新等の環境整備等に必要な機関を、長期休業明けの数日間も含めて確保した上で、実施しているところでございます。

また、各学校におきましては、教育委員会事務局が設定した上限回数の範囲内において行事等のスケジュール等を踏まえ、給食の実施日及び実施回数を設定しておりますことから、各学校の事情により実施回数に差異が生じるものでございます。

 

(山田)

本市の小学校給食の年間回数上限は187回、と伺っておりますが、札幌市は197回、福岡市は190回、北九州市193回、と回数は自治体の実情によって定められています。

本市の設定である187回についての根拠を伺います。長期休業前後の給食提供を増やすにはその回数を見直す必要があると考えますが、回数増加による決算額への影響について見解を伺います。

 

(健康給食推進室担当課長)

学校給食についての御質問でございますが、本市の学校給食の実施回数につきましては、各学校の教育課程に応じて、学校現場の意向等も踏まえながら、各学校が計画的に実施できるよう教育委員会事務局において上限回数を設定しており、現在の小学校の実施回数は、令和2年度に、新学習指導要領による外国語教育の本格実施に対応するため、183回から187回に変更したところでございます。

実施回数の増加に伴う財政的な影響につきましては、主に、学校給食物資購入費の増額や、給食調理等業務委託の契約見直しに伴う委託料の増額、給食実施に伴う光熱水費や消耗品費の増額等が見込まれているところでございます。

 

(山田)

害虫駆除や排水管等の清掃、機材の修繕などを長期休業中に実施する事は理解しますが、給食の始まり時間を設定し逆算して清掃等スケジュールを組むことは不可能ではないと考えます。

現在は指定登録業者の入札で業者を選定していますので、その入札額の検討等は必要になってくるかとは思いますが、市民が求め、かつ今の時代、子ども達にとって必要な食育とは何か、という事を今一度、検討をいただきたいです。

令和2年度から英語が教科化した事で回数が183回から187回に昭和60年以来の見直しがされたとの事でしたが、子ども達がおかれている環境の変化にもあわせて回数は考えていく必要があると思います。

共働き世帯の増加、それに伴い、人と食を共にする事から得られる食育の重要性などを鑑み、各種公立学校の長期休業前後の給食回数を増やす事について見解を伺います。

 

(健康給食推進室担当課長)

学校給食についての御質問でございますが、学校給食の実施回数につきましては、学校給食の安定的な提供のため、給食提供期間中には実施できない施設の点検、清掃や害虫駆除、老朽化等に伴う整備・機器の更新等の環境整備等を実施する期間を十分に確保する必要があることから、現時点では、上限を増やすことは難しい状況でございます。

今後も、学校現場の意向等を踏まえながら、各学校において計画的に給食を実施できるよう、実施回数の確保に努めてまいります。

 

(山田)

ご答弁ありがとうございます。

現時点では難しいとの事、理解させていただきましたが、本市より回数を多く実施できている他都市もありますので、引き続き、注視させていただきます。