(山田)
保育所等、公立学校、わくわくプラザの諸申請オンライン化について伺います。
令和4年第3回定例会において諸申請のオンライン化について質問致しました。
いよいよ新年度を前に、進捗を伺わせていただきます。
改めて申し上げますが、新年度になると、保護者は多くの書類の提出が必要です。
手書きで、かつ同じ項目を何度も書き、しかも兄弟がいたら全員分提出、変更がなくても毎年同じ内容の手書きをする必要があることから保護者から改善を望む声が届きます。
まず、保育所等については支給認定、利用申込、現状届の手続きオンライン化の実現に向けて、令和4年度末までにシステムを構築する、また、令和4年度にはLoGoフォーム等の活用をしていくとのご答弁でしたが現状の取組について、伺います。

(こども未来局長)
保育所等申請のオンライン化の御質問でございますが、
マイナンバーカードを用いたマイナポータルのぴったりサービスを活用する教育・保育給付認定申請、保育所等利用申込、利用状況届につきましては、令和5年度からの共用開始に向けて、現在マイナポータル検証サイト上において、運用テストを進めているところでございます。
また、マイナポータルの利用が出来ないその他の手続きにつきましては、令和4年10月よりLoGoフォームを活用した申請の受付を行っております。

(山田)
ロゴフォームでは、入所申請等の不足書類の追加提出、認可外保育施設などの無償化認定手続きなどで対応が始まっているとの事で、取組を進めてくださっている事、ありがとうございます。
次に、小学校、中学校、高等学校において、諸申請のオンライン化について、取組の必要性については言及いただきつつも課題もありますので、それらに対応しながら取組を進めていくとのご答弁でしたが、令和5年度の新学期において対応可能になった申請について、また、その他、今後の取組について進捗を伺います。

(教育次長)
市立学校におけるオンライン化についての御質問でございますが、
入学時に提出していただく書類につきましては、令和5年度の入学者から、写真等の個人情報の取扱いなどに関する簡易な同意書対象に、「LoGoフォーム」により、オンライン化を図ることとし、現在、各学校において準備を進めているところでございます。
入力フォームの作成に当たりましては、複数の同意書を統合することで、児童生徒の氏名等を、繰り返し入力していただくことのないよう、改善を図っております。
さらに、これらの同意書に加え、学校独自の書類につきましても、「LoGoフォーム」により、積極的なオンライン化に努めるよう、取組を促しているところでございます。
また、「児童個人票」や「学校給食申込書」、「日本スポーツ振興センター災害救済給付制度加入同意書」につきましても、令和5年4月から本格稼働する「オンライン手続きかわさき」を活用し、令和5年度中にオンライン化を進め、令和6年度の入学者から導入する予定でございます。
今後につきましては、保護者への周知や、システムテストなどの準備を確実に行いながら、円滑な導入を進め、保護者の利便性の向上や、学校業務の効率化につなげてまいります。

(山田)
ロゴフォームの活用により、令和5年度からオンライン化を進めていただき、令和6年度の入学者からはついに「児童個人票」といった新年度の申請のオンライン化が図られるとの事で、大変進めてくださり、ありがとうございます。
次に、わくわくプラザについて、オンライン申請を進めるには事業者の環境整備が必要となるのでまずは協議を進めるとの答弁でしたが、事業者との協議においてはどのような意見が出てきたのか、協議内容について伺います。 

(こども未来局長)
わくわくプラザにおける申請のオンライン化についての御質問でございますが、事業者との協議につきましては、昨年8月に開催しました指定管理者等連絡調整会議において、申請のオンライン化の現状や課題について認識の共有を図ったところでございまして、事業者からは、オンライン化により、利用申込書
の確認作業が軽減されるといった意見のほか、事業者が独自にシステムを導入することは難しいなどの課題が示されました。
今後につきましても、保護者の利便性の向上、事業者の負担軽減に向けて、引き続き事業者と協議するとともに、市としてもオンライン化の可能性について、検討してまいりたいと存じます。

(山田)
ありがとうございました。
事業者にとってはシステム導入がやはり課題との事でした。
令和4年第3回定例会(06月29日)の青木のりお議員の一般質問において、総務企画局長の答弁で「業務委託先等が申請を受け付ける手続におきましても、今後、オンラインによる申請受付の拡大に向けて課題を抽出し、検討を進めている」との答弁がありました。わくわくプラザの件のみならず、業務委託先や指定管理者も市のオンライン申請システムを利用できるようになれば、本市の手続きのオンライン化はより一層進みます。
市のシステムを業務委託先等が利用できるようになる事について、その進捗と課題があれば総務企画局長に伺います。

 


(総務企画局長)
行政手続のオンライン化についての御質問でございますが、
業務委託先が申請を受け付ける手続のオンライン化につきましては、クラウド上のシステムに接続して手続きを処理する必要があることから、個人情報の取扱いを適正に行うための環境整備が課題であると認識しているところでございます。
これまでの検討を踏まえ、マイナンバーを取り扱う基幹系ネットワークを利用して業務を行っている一部の委託先につきましては、一定の環境が整備されていることから、令和5年4月のオンライン化の実施に向けて、システム接続の準備を進めておりますが、その他の手続きにつきましても、必要な対策等について引き続き検討してまいります。

(山田)
ありがとうございました。
業務委託先の個人情報の取り扱いに関する環境整備の課題があるとの事ですので、引き続き、どのようにしたら対応が可能になるのか、検討をいただけますと幸いです。
保育所等、公立学校、わくわくプラザの諸申請オンライン化についてその進捗を中心に質問致しまして、新年度を前に取組を進めてくださっていること、感謝を申し上げます。
加えて必要な事は、毎年の手間をどう削減するか、という事です。
毎年のやる事が、保育所等だったら入所時に、学校やわくわくプラザだったら1年生の時に、入力した情報を修正するのみで良くなれば、市民のより一層の利便性の向上に繋がります。
保育所等と公立学校におけるその様な取組の可能性について、それぞれに見解と課題があれば伺います。


(こども未来局長)
保育所等における手続きの利便性の向上についての御質問でございますが、
本市におきましては、子ども・子育て支援法に基づき、毎年の継続利用の確認のため、全ての利用世帯に利用状況届を提出いただいているところでございまして、現在は書面による作成となっておりますが、令和5年度以降はマイナポータルのぴったりサービスを併用することを予定しております。
保護者の皆様の入力時の負担軽減につきましては、今後、ぴったりサービスの機能の検証を関係部署と連携して実施し、利便性の向上につながるよう取り組んでまいります。


(教育次長)
保護者の利用性の向上についての御質問でございますが、
進級時等に、情報の更新が必要となる書類につきましては、保護者の利便性に配慮する必要があるものと認識しておりますので、マイページから前年度の入力内容を複写して、変更箇所のみの入力で提出が可能となるなどの機能を有する、「オンライン手続きかわさき」を活用することで、保護者の負担軽減につなげてまいります。

(山田)
ありがとうございました。
オンライン化を進めていくと、手書きの方が楽だった、という声も聞こえてくる可能性もありますが、それはブラッシュアップしていけばいいわけでして、まずは、オンライン化を進めていかないとその課題点も見えてきませんので、是非、引き続きのお取組みをお願い致します。