ただいま、川崎市議会 令和4年 第4回定例会中です。
10月6日に実施した川崎市への総括質疑の一部を抜粋でご紹介させていただきます。
(質問)
児童の送迎バス置き去りへの対策について伺います。
去年7月に、福岡県でバスに置き去りにされた園児が死亡した事件を受けて、登園時などにおいて、
子どもの人数確認を徹底するように国から要請されていたにも関わらず、先月、静岡県の認定こども園で、
同じく園児が送迎バスに置き去りにされ、熱中症で死亡するという大変痛ましい事故が起きました。
同様の死亡事故が起きてしまったことは、深刻に受け止めるべきです。
まず、市内の認定こども園・幼稚園・認可外保育施設で、送迎バスを運行している園等の数について伺います。
また、過去に市内で送迎バスに置き去りにした案件はあったのか、伺います。
次に、昨年来の事件を受けて本市の対応、神奈川県との協議内容について伺います。
また、子ども達に緊急時にクラクションを鳴らすよう訓練をする園もあり、民間企業も様々な安全装置の開発をしています。
本市の防止策について伺います。
(川崎市答弁)
認定こども園等のバスについての御質問でございますが、
はじめに、現在、市内でバス送迎を行っている認定こども園及び幼稚園は84園中70園、認可外保育施設は205施設中18施設
でございます。
次に、バス送迎に関する置き去り事故につきましては、神奈川県が所管する幼稚園を含め市内においては、
確認できる範囲でこれまで発生しておりません。
次に、令和3年7月に福岡県で発生したバス送迎における事故を受けて、厚生労働省、文部科学省及び内閣府による
連名の文書が発出されたことから、本市におきましては、当該文書を各施設に送付することにより、
安全管理の徹底について周知を行うとともに、事故報告の取扱いについて改めて対応依頼を行ってきたところでございます。
また、静岡県での事故を受けて、本年9月9日付け国からの事務連絡に基づき、「バス送迎に当たっての安全管理に関する
緊急点検及び実地調査」を県及び市が分担して実施しているところでございます。
また、県との間では、各事故案件を受けて事故防止の取り組みについて情報の共有や調整などを
行っているところでございます。
次に、事故防止策につきましては、本年9月29日に開催された「バス送迎に当たって安全管理の徹底に関する関係府省会議」
において、送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置等の仕様に関するガイドラインや安全管理マニュアルの作成等
が基本方針として示されたところでございますので、今後、具体的な内容や対象施設等について、県と調整しながら、
適切な対応を行ってまいりたいと存じます。