「公園緑地施設費」に関連して、インクルーシブ公園について、伺います。
子どもは公園が大好きです。
思いっきり走り、飛び跳ね、そんな様子を親も微笑ましく眺め。
暑さ寒さや花や木々や虫の存在で季節を感じたり、その日その時に一緒になった他の子ども達との関わりの中で社会を学んだり。
公園は「遊び場」という空間の役割だけではなく、子どもにとって非常に大切な心身の成長機会創出の役割もあります。
そんな公園は、障害の有無に関係なく誰にとっても心身成長機会創出の役割であるべきです。
その実現のため、障がいのある子もない子も、大人も子どもも、みんなが肩を並べて遊べる「インクルーシブ」な公園、
インクルーシブ公園の整備が各自治体で始まっています。
1つ、「インクルーシブ公園」の事例として、世田谷区砧公園を紹介します。
ディスプレイをご覧ください。
(※議場で紹介した写真についてはSNS上での掲載許可を取っていないので割愛します。)
遊具なのですが、
①このようにスロープがひろく、車椅子でも遊具の上部までいける仕様になっています。
②遊具によっては、車椅子ですれ違える程度のスロープがあります。地面はゴムチップでできえいます。
③ブランコは通常のブランコに交じって、寝そべったまま遊べるもの、体を支える力が弱い子でも乗れるもの、がありました。
④公園に伺った際、車椅子の児童が椅子型ブランコを楽しんでいる場面がありました。
障がい児も健常児も交じって順番待ちをする様子にインクルーシブを実感した瞬間です。
⑤公園の案内看板には「みんなのひろば」と紹介があり、この場所はインクルーシブに遊ぶ場所だ、という案内がありました。
このように案内がある事によって、そこに集う方々の意識醸成ができている、と感じました。
⑥遊具のイラストには車椅子や歩行装具を使用してる子も遊んでいる様子を掲載していました。
ディスプレイ結構です。
行った日は、子ども達で大変賑わっており、インクルーシブ公園は誰にとっても楽しめる公園でした。
そこでは、子ども達が多様性を自然に受け入れている様子が見受けられました。
こういったインクルーシブ公園の整備について、本市の見解を伺います。
(建設緑政局長)
インクルーシブ公園についての御質問でございますが、公園につきましては、年齢、性別、障害の有無にかかわらず、
誰もが楽しめるレクリエーションの場として、こ
れまでも、バリアフリー対応の施設整備や、幅広い世代に利用していただける健康器具、車イスでも利用できる遊具を設置するなど
の取組を行ってきたところでございます。
公園にインクルーシブの考え方を取り入れていくことは、重要な視点であると認識しておりますので、今後につきましては、
整備にあたっての課題等の整理を行い、大規模公園の再編整備などの機会を捉えて、整備について検討してまいります。
(山田)
視点の重要性をご認識いただいているとのこと、ありがとうございます。
障がい児童保護者達に意見を聞く機会がありました。
小さいうちから地域の中で交流ができること、本市がこういった事業に取組む事で多様性を身近に自然に感じてもらえる
きっかけになることが非常に嬉しい、と切望されていました。
ご答弁いただきましたが、本市では富士見公園、等々力緑地、大師支所編成にともなう大師公園内こども文化センターと
老人いこいの家移転等、大規模公園整備計画があります。
それら整備計画において、「インクルーシブ公園」の視点を是非取り入れていただきたく、お願い致します。