(山田)

先日、小学生のお子さんの保護者から
「体操服の下の肌着着用を禁止されている」
と相談を受けました。
大変驚きました。要は、体操服の下はすぐ肌、という事です。
本当にその様な指導があるのか、現状を伺います。

高学年でも肌着を脱ぐことになっている学校はあるのか、また、なぜその様な指導をしてるのかも併せて伺います。
(教育次長)
体操服の指導についての御質問でございますが、教育委員会としては、体操服の下に肌着着用を禁止する指導は行っておりませんが、運動後の汗等によって身体を冷やさない等の児童の健康面や衛生管理面の配慮から、主に低学年の児童に対して、肌着等を着用しないよう指導している学校が一部あることを確認したところでございます。

 

(山田)

今回本件の調査においてアンケートをとりました。

本市ではありませんが、高学年でブラジャーも禁止となっているという声も寄せられ、本市ではその様な事実はない事を祈りますが、

状況調査を要望します。
ただ、低学年だから良い、というわけではありません。
小学生という時期は性意識が芽生えだす非常に重要なタイミングです。その性意識をしっかり育てるべき時期にも関わらず、

それに逆行するような指導、間違っていると言わざるを得ません。
調べた所、さらに問題と感じたのは、その事実を知らない保護者がいるという事です。
保護者に知らせることなく指導をしているという事なのでしょうか、保護者への本件の通達について、現状を伺います。
(教育次長)
保護者への周知についての御質問でございますが、該当する一部の学校に対し、保護者への周知について確認いたしましたところ、体操服の色等の注意事項については周知しておりますが、肌着の着用につきましては、特に保護者への周知は行っていないとのことでした。

 

(山田)

保護者に知らせていないとの事、非常に遺憾です。

知らされていたら、抵抗のある親は別の方法で対応して欲しいというお願いもできます。
また、親と子でどうしたいか、という話し合いの機会を持ち、それが学びにもなりますし、何よりも、

子どもにとって絶対的な存在である先生から言われたことは、嫌だな、という思いがあっても我慢して6年間過ごさざるを得ないわけです。
一番大事なのは、当事者である子ども達はどう感じているのか、という事です。
子ども達が体操服の下の肌着を脱ぐ事について、どう感じているのか、どの様な声が上がっているのか、把握はできているのか、伺います。
(教育次長)
児童の声についての御質問でございますが、現時点において、教育委員会として、児童や保護者からの具体的な要望や意見等は把握しておりませんが、児童の気持ちに配慮した指導も必要であると考えているところでございます。

 

(山田)

今回子ども達にも意見を聞きました。
この春から新1年生の子は「気持ち悪い、嫌だ」と言っていましたし、低学年であっても「嫌だ」という小学生の子が多くいました。
この「気持ち悪い、嫌だ」という感情は性意識が芽生えているとても望ましい感情であり、それを育ててあげるのが教育です。
本指導は必要なものと考えているのか、教育長に伺います。
(教育長)
指導についての御質問でございますが、運動にあたりまして、児童の健康面や衛生管理面の配慮をするための指導は必要と考えておりますが、児童の気持ちに配慮しながら適切に指導を行なうべきものと考えております。

 

(山田)

健康面や衛生管理面の配慮でしたら体育後は新しい肌着に着替えるといった他の指導の仕方があると思います。
肌着を脱がすことがその唯一の指導方法だとしたら、再度申し上げますが、私は間違っていると思いますし、

多くの保護者、そして何より子ども達は嫌だと言っています。
体操服の下に肌着着用禁止の指導は川崎市内一律でやめていただきたく、教育長に見解を伺います。
(教育長)
指導についての御質問でございますが、体操服の下の肌着着用につきましては、各学校の実情に応じて、児童の健康面や衛生管理面の配慮から指導しているものと認識しているところでございますが、あらためて各学校の状況を調査したうえで、今後、見直しも含めて検討してまいりたいと存じます。

 

(山田)

状況調査の上、見直しの検討をいただけるとの事、ありがとうございます。
子ども達の気持ちに配慮した適切な指導とご対応の程、お願いします。