川崎市は「これからのコミュニティ施策の基本的考え方」を進めています。

http://www.city.kawasaki.jp/250/page/0000097375.html

 

コミュニティ形成に関しては私も取組んでいきたい課題の1つです。

 

<新しいコミュニティの形とは、どんなものが良いのだろう…?>

<新組織と町会をもっと近づけ共に歩むには、どのようにすれば良いのだろう…?>

常々考えています。

そのヒントを探しに、金沢にある「シェア金沢」に視察に行きました。

 

 

<シェア金沢>

http://share-kanazawa.com/town/

社会福祉法人佛子園が運営している施設です。

障害児入所施設、サービス付き高齢者向け住宅、学生向け住宅が集まり、就労支援その他サービスを行っている複合施設です。

 

キーワードは「ごちゃ混ぜ」

障がい者も高齢者も子ども学生も、そしてご町内の方々も。

高齢者と若者が交流する。障がい者も温泉やレストランで、健常者と一緒に働いている。

様々な背景の人々が同じ空間で共に過ごす。

障がい者が隣にいて当たり前の場を作りたいという思いが原点にあるとの事でした。

 

【施設新設についての気付き、町会との関係】

施設新設の際、地域との対話を重ねたとの事でした。

理解してもらう事、その地域に提供できる事は?

理解してくださいよー!と押し付けるだけではなく、そこには「win-winの関係」が必要だと感じました。

また、意見をいただき施設について主体的に考えてもらい、<一緒に作っている、自分も関わっているという意識>を

持っていただく事も大事だと思いました。

施設には天然温泉があり町内の方は無料で入浴できます。

また、町会の方誰でも使えるお知らせ掲示板や町会のレクリエーションスケジュール等、

町会との関わりを感じる箇所が施設内に多数ありました。

↑ご町内の方の名前が書いてある入湯札板。温泉に入るときは札をひっくり返します。

 

 

【街中に溶け込む場所に】

コミュニティが生まれる場所というのは、その施設が独立してあるのではなく、街中に溶け込む、一部になる、

そんな存在である事が大事だと思っています。

シェア金沢ではアルパカを飼育しています。お世話は障がい者就労支援のお仕事の1つでもあります。

地域の親子がアルパカに会いに自然に集まります。無料で使用できるギャラリースペースがあります。

 

「施設に、地域の方に関わってもらう、来てもらうには?」という事は自治体が対策すべき課題として良く上がることです。

そんなとき、川崎市は特にそうなのですが、イベントを企画しがちです。

それだけではなくて、日常に溶け込み自然と足を運ぶ、そんな存在や場所になる事を心掛ける事が大事だと思いました。

 

↑施設のアイドル、アルパカちゃん!

 

↑とてもおしゃれなギャラリースペース。スペース利用無料との事。

 

とにかく、地域の巻込み力に長けている運営だな、と!

 

ヒントを沢山もらいました。

<川崎市らしい新しいコミュニティ創り>

今後も取組んで参ります。