サボっていました
東小金井ピアノ教室のブログです。笑
私の教室での、手の形の指導についてざっくり書きます
まず最初に書いておくこととして、私自身は中1まで平らな指で自由〜に、のびのび、ピアノを弾いていました。
中2で東京音楽大学の先生に教えていただき、指の形を直す&脱力を習いました。
と、かなり遅い時期に習得して身に付けています。
だからご安心を、と言いたい訳でもなく、
生徒をその歳まで放置します!と言いたい訳でもないのですが、
私自身はそれで支障がなかったと思っているのと、私はかなりボーっとしたどうしようもない生徒だったので、あの丁寧な作業、あれくらいの年齢じゃなきゃ習得できなかったのでは?と思っています。笑
さて、私の教室では、
ブルグミュラーに入るまでは手の形についてはほぼ、指摘しません。
そこに到達するまでは、指の形に注意する余裕が子供たちには無いからです。指の形に注意すると他のことを考えるのが難しくなったり、なんだか不自然な動きになる場合が多く…(毎日1時間練習できるような生徒&家庭環境であれば多分できると思いますが…!)
ブルグミュラーに入ったら、
ハノンを使って指先の指導をします
ハノンの1番をしつこく使って良い形を覚えさせます。なぜなら1番はとても簡単だから。
簡単なものなら、生徒は負担を感じずに新しいチャレンジができます。
そこからだんだんと、
「すなおな心を復習しよう。今日はハノンの指でやってみようか」
と、生徒にとってラクラク弾ける曲でも指先を意識させるようにして、少しずつ浸透させます。復習の曲で、というのが重要。
興味がある子は常に注意するようになりますし、そうでない子はできる時だけ注意してくれるようになります
あまりうるさくは言わないですが、
「ここ、指をハノンの指にすると綺麗に音が鳴るんだよ」
「音がくっついてるとこ、ハノンの指にすると良くなるよ」
とアドバイスをちょこちょこしながらレッスンします
(ブルグミュラーに入っていなくても、必要な場面で、指を立てよう!と言う時はあります。pやmpがうまく鳴らせない時など。)
入った時期が中1くらいだったり、
小学生で受験勉強が始まってしまった場合、
指の形の指導はあまり細かくしません。
彼らはとても忙しい中通っているので、それよりも好きな曲を弾ける時間を作っていくほうが大切だからです。高学年なら尚更です。
指先の指導は互いに結構根気のいる作業なので、忙しい彼らをちまちま指先の指導で縛るのは楽しさに欠ける気がします。
でも高学年だとわざわざハノンで長い時間を取らなくても、指先の絵を描いてあげるだけでグン!と良くなりますので、余裕がありそうな時に指導します。
高学年は理解力と余裕があります。
そして何より、
「体格が大人に近い」
ということも非常に重要になります。(あと、必然的に成長で指が長くなってくるので平らな指になりづらくなってくる)
↓これは、赤ちゃん〜12歳までの、手の骨の成長を記した画像。
低年齢であるほど、骨と骨の隙間が空いています。隙間はまだ「軟骨」でできていて、
成長と共に「骨化」して埋まっていきます。
なので正直、小学5年生くらいまでは手の形を指導しても意識させるのも難しいですし、「支える骨」が少ないので、指を良い形で保つのが大変なんですよね。
手を丸くするようなグッズを使ってなんとなく丸くはできても、結局指先の1番大切な部分は折れてしまう…
なので早いうちからブルグミュラーがスタートし、ハノンで指先の指導をしても、「中1くらいで完全体になると思って気長にお願いします」と、保護者様にお伝えしています。
手の骨のしっかり具合も個人差があるので、中学生になってもグラグラしてしまう子もいますね。
そんなこんなで私の教室は、こういった考えを持って、手の型を指導しています