こんにちは、税理士の冨永英里です。
以前、部下からある報告を受けたときのことをお話します。
その報告は、実は既に問題の解決した内容でした。
なので、
わたしは
「もう解決した内容について今更報告は要らない、
そんな時間があったら次の課題に取り組んで欲しい!」
心の中ではそう思っていました。
しかし部下といってもわたしよりも年上、しかも女性でした。
わたしに有無を言わせず、彼女が話し始めたときには
「あ~、面倒くさいなあ」
そんな気持ちで聞いていました。
時折話の相づちをうちながらも、20分ほどで彼女の話は終わりました。
彼女はわたしの部屋を出るときにこういいました。
「先生、ありがとうございます。
結論は出た問題でした。
でも私、先生にだけは私の気持ちをわかってもらいたかったのです」
と。
私は、はっとしました。
当初、仕事の効率上、彼女の話は時間の無駄だと思っていました。
しかし、たった20分で彼女の心ももやもやは晴れたのです。
彼女はスッキリして、次の仕事にとりかかることができたようです。
そう考えると、
部下のストレスを緩和させてあげること、
すなわち、ここでは部下の話を聞いてあげる時間は
決して無駄な時間ではなく、逆に大切な時間だったということ
に気がつきました。
以上、最後までお読みいただきどうもありがとうございました。
冨永英里