真珠の美しさを生み出し、神秘的と言われる要素の一つ『真珠の色』について |福山市  | 呉服・真珠のえり正福山店は、冠婚葬祭などのフォーマルな装いで「難しい・面倒臭い」をプロの知恵で解決|福山市川口町

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えり正福山店では、ご購入やレンタルの着物と真珠で「難しい・面倒臭い」ことを全て、様々なプロの加工や便利グッズで解決します。 着物は、コーディネートや着用後のケア・保管などの細やかなアドバイスを。真珠は、メンテナンスや慶事・弔事のTPO相談がご好評頂いています。

真珠の色は何色!?

一言では説明がつかないくらい大変複雑ですアセアセ

まず、自然色か処理によって染色・着色されたものとに分けられます。
アコヤ真珠には調色という要素も加わります。

1 自然の色について

自然の色にもたくさんの要素が混在してます上差し

 

 

 

 

干渉色 ‐光の作用‐
真珠層を作る『アラゴナイト(炭酸カリシウムの結晶)』が生み出す色のこと。
光の反射や屈折を受けたときにシャボン玉の表面が虹色に見える光の現象と同じです。
真珠層が幾重にも重なっている内部や表面でおこる、反射・屈折・干渉などの影響を受け特有の虹色を生み出します。
アラゴナイトが規則正しく幾重にも重なった場合、干渉色が強いなり、色に深みが増します。


干渉色はピンク系とグリーン系の2色ですが、どちらかの1色がきれいに出てるものもあれば、2色が共にきれいに出てるものもあります。
母貝や育成の状況により色の出方は様々です。
それもまた、真珠の神秘ではないでしょうか。

 



この『干渉色』は真珠にとって、とても大事な『テリ』と密接な関係にあります。
テリについてはまた、改めて…ウインク


実体色 ‐色素‐

真珠層を作るアラゴナイト(炭酸カルシウム)を固定させる『コンキオリン(タンパク質)』に含まれる色素=真珠そのもが持ってる色のこと

黒蝶真珠はこのタンパク質がブラック系の色を持ってるということです。
あこや真珠やシロチョウ真珠は黄色、淡水真珠は紫やオレンジといった具合です。

『まき』の厚い真珠は色素の量が多いです。
まきについてもまた、改めて…ウインク 

 

 

 

下地色 ‐有機物‐
あこや真珠でナチュラルブルーと呼ばれるものは、実際は茶褐色のシミといわれる有機物が「核」の表面と「真珠層」の内面の間で真珠層を通してブルーやグレーに見えるものです。
実際は青い色素ではなく、有機物に影響によるものです。


干渉色+実体色+下地色が複雑に絡み合い、さらに母貝特有の色も組み合わさります。

さらに、「テリ」や「まき」の要因も加わり、真珠独特の色を生み出すのです。
 

 

2処理による色について

処理の方法も多様です。


調色 ‐美しさを補う‐
真珠が本来持っている美しさを引き出すため、軽度の赤みを補う処理で基本的には染料を用いるが、真珠本来の色を変えるものではないので『調色』と呼ばれてます。
調色はあこや真珠に行われる処理です。
調色をすることにより「連組」と言われるネックレスなどに仕上げる工程での効率は向上します。
  




染色 ‐染料による着色‐
染料で真珠の色を変える処理です。真珠内部の核と真珠層の間に染料を浸透させ、真珠層の半透明生を利用し色を見せる方法です。
初期のころは、天然染料か合成染料であこや真珠を青や黒に染めるものがほとんどでした。
現在では、シロチョウ真珠をゴールデンカラーや淡水真珠をオレンジやバイオレット、ブルーなど様々です。


着色 ‐化学薬品による着色‐
化学薬品などで真珠の色を変える処理です。一般的には『硝酸銀』から銀を析出する還元作用を利用し真珠を黒くする処理です。処理が強いので真珠を傷めることがあります。
真珠を傷める=真珠層を弱くするため、その『真珠層』と言われる結晶の付着力が脆くなります。
そのため、変色や劣化の一因のもなります。


放射線照射 ‐放射線による着色‐
真珠に放射線(ガンマ線)量や時間を調節し照射することで、グレー~ブラックに変える処理です。
炭酸マンガンが真珠層全体に比較的多く含まれてる淡水産のものが黒変するといわれてますが、最近では海水産のものもわずかですが、変化を起こしてることが判明しました。
主にあこや真珠が対象でしたが、近年はシロチョウ真珠をグレーに加工したものも見られます。

 

 

 

 

 

「真珠の色が変わった!?」と驚いたことはありませんかびっくり

 

残念ながら『色』というものは、自然の色でも処理された色でも、変色や褪色のような変化が起きてしまいますガーン

 

 

変色 

真珠層を構造する『アラゴナイト(炭酸カルシウム)』と『コンキオリン(タンパク質)』などは有機基質から作られております。
この有機物は紫外線や温度などの影響で変質や褐色に変色することがあります。


褪色 
一つ目は、紫外線や温度の影響で調色や着色に用いた染料の褪色。染色や着色した真珠でも作り出す干渉色の赤みは褪せないです。

二つ目は、実体色と呼ばれる真珠層内の色素の褪色。特に淡水産のものは加熱により、100℃/1時間で褪色するといわれてます。

三つ目は、ブルー系の黒味の褪色。核と真珠層の間にある異物が、時間と共に湿潤・乾燥の影響で収縮を繰り返すことにより、生じた隙間で光の散乱を起こし黒味が薄くなるといわれてます。

 




 

天然色の変色や処理による褪色は、残念ながら、ほぼ修復不可能です。
正しい保管方法・保管環境で予防できることもありますOK


真珠の品質基準や評価基準の要素とし『色』も含まれます。
しかし、『色』には人の好みや流行なども関係してくるかと思います上差し

 

 

『色』の正しい知識を知っていただくことで、『真珠』をずっと大事にお使いいただけるようにと思っておりますおねがい

 

 

 

 

 

 

「 真珠と着物 えり正 福山店 」


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