海外の国々には宗教が根付いているため、その宗教の儀式や祭典に参加することで、子供たちは成長とともに、少しずつ「大人の自覚」が芽生えていくと聞きます。しかしながら、「宗教」という言葉すら存在しなかった昔(詳しくはこちら)の日本人たちは、大人への階段をどのように上っていったのでしょうか。

その答えは、人生の節目で執り行われる「通過儀礼」にあります。昔の人たちは、ある一定の年齢になると、着物や髪型を変化させてきました。七五三の由来でもある「3歳の髪置きの儀、5歳の袴着の儀、7歳の帯解きの儀」においても、その着物や髪型を変えることが重要でした。その「ハレ着」の着物のおかげで、子供たちは「自分の成長」と「大人への階段をのぼる」自覚が生まれていました。着物が「人生の大切な日」と密接に結びつき、重要な役割を果たしてくれたのです。

現代の成人式の由来である「元服加冠の儀」もまた、男の子の装いを変える通過儀礼です。旧暦では、一年で最初の満月となる1月15日という吉日に、数え15歳(満14歳)の男の子たちは元服を迎えました。元は「はじめ」の意味で、元服とは「初めて大人の着物を着る」という意味です。正しく礼装姿になることで、大人としての責任や義務を負うとする、そんな契約を社会と結んでいたのです。

同じく成人戒として、女の子は数え13歳(満12歳)に「十三参り(髪上げの儀)」を執り行いました。また、数え13歳の女の子は、ちょうど初潮を迎える時期にも重なり、肉体的にも大人らしくなる年頃です。その「十三参り」を済ませた女の子が、一人前の働き手と認められたそうです。
服装も少女が着る四つ身仕立ての着物ではなく、大人と同じ寸法の小紋や振袖などを身揚げして着ます。そして、女性たちは本裁ちの着物を着ることで、大人社会への仲間入りを果たします。これは今も昔も変わりません。
「今もなお続く、十三参りの執り行い方」を知る

Q「十三参りは、いつ・どこで・どのように執り行えばいいの?」
数え13歳(満12歳になる年)の女の子が、旧暦3月13日(新暦4/13)に執り行う通過儀礼です。現代では小学6年生になった新学期の頃になりますが、春休みの間に参拝するとよいでしょう。十三参りは、京都嵐山の法輪寺や、神戸市長田区の長福寺などの寺院に親子で参拝しましょう。
祈願する「知」や「美」などの一文字を書いた半紙をお供えし、祈祷してもらいます。参拝を終えたら、鳥居をくぐる(渡月橋を渡る)まで、後ろを振り返ってはいけません。これは多感な年頃に、集中力や忍耐力を養う理由もあるとのこと。後ろを振り返ると、せっかく授かった智恵を返さなければならないそうです。

Q「十三参りは、なぜ・誰のために執り行うの?」
十三参りは「知恵参り」や「智恵もらい」とも呼ばれる行事です。現代では、ちょうど中学受験の年とも重なるので、合格を祈願して「虚空菩薩」から知恵と幸運を授かります。また、数え年13歳は女性の厄年です。体が大人になるまで成長したことを祝うと同時に、生理が始まるなど体調が崩れやすい年頃の娘の健康を願う、そんな家族の幸せを祈願する行事なのです。
そして、十三参りの本来の姿は「成人式」です。確かに12歳の娘を大人と考えるのは、まだまだ時期尚早かと思います。でも昔は、子供の着物を改めることで、家族は子供の成長を祝い、子供は大人への階段を少しずつのぼりました。人生の節目節目を大切にすることで、子供たちは「大人」になる自覚が芽生えていくのだと思います。まるでサナギから蝶となるかのように、通過儀礼では「衣」を替えることが大切なのです。

Q「娘や母は、十三参りでどんな着物を着たらいいの?」
そんな大切な通過儀礼だからこそ、カジュアルな服装ではなく、きちんとした礼装で参拝したいものです。また、ちょうど桜の美しい季節ですので、母娘ともに春らしく優しい色の着物がよく映えるかと思います。
娘が着る着物は、大人と同じ本裁ちの小紋や振袖を身揚げして着ます。大人になる通過儀礼だったと言っても、やはり少女らしさは大切ですから、帯は袋帯を変わり結びするとよいでしょう。
次に、母親が十三参りに着る着物ですが、主役の娘を引き立てる色柄の着物や帯を選びます。お勧めは「付け下げ×織り九寸名古屋帯」です。小物も落ち着く上品なコーディネートになるよう心がけます。あまり大きな柄や派手な色は避けたほうがいいでしょう。
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