『脳磨き』 岩崎一郎
ここ最近読んだ本で一番いい!と思った本です。
脳磨きというか心磨き、魂磨きといったほうがいいのではないでしょうか。
「人間てこういうふうに生きていくのがいいよね」と思わされる本でした。
島皮質という脳を鍛えることで、他人との心のつながりがもちやすくなり、どんな過去を持っていても自分を受け入れやすくなる。
そのために6つのポイントがあります。
(これは利他の心を鍛えられる。=セルフレス)
・感謝の気持ちを持つ
・前向きになる
・気の合う仲間や家族と過ごす
・利他の心を持つ
・マインドフルネス(脳トレ座禅)を行う
・Aweを体験する
難しいなと感じる場合は感謝の気持ちをもつことから始めるといいそうです。
感謝というのは日本語では「感謝する」と動詞で使われていますが、英語ではgratitudeといい、感謝という名詞だそうです。
なので「be gratitude」で、感謝という形容詞であり、感情の一つとしてとらえられているそうです
私は意識的に感謝できることを寝る前に3つ上げたり、昨日感謝できること3つ書き出すなどをやっていますが、感謝するではなく常に感謝の気持ちであるということが大切だそうです。
これにはびっくりしました
感謝しようと意識していましたが、感情として感謝を感じるという認識は初めて知りました。
無理に感謝している感じがしていましたが、感謝の気持ちを持つというと常にじんわり心が温かい感じがしますね。
もちろん、感謝できることを意識的に見つけるのも一つのやり方ですよね。
それを知れただけでもこの本を読んだ価値があった気がします。
また近年では非認知能力を高めようと最近言われていますが、
この非認知能力が1から3に上がると給与が1.5倍になるそうです。
反対に認知能力が1から3にあがると給与は1.07倍にとどまるそうです。
また健康状態もよく犯罪率も4倍近く低いそうです。
どちらが大切と言われればどちらもバランスよく伸ばすのが大切ですが、人間が幸せになるには非認知能力を鍛えるほうが大切だそうです。
ホモサピエンスが生き延びた理由
ネアンデルタール人とホモサピエンスの話も書かれていました。
私たちホモサピエンスが生き延びた理由はなんでしょう。
ネアンデルタール人はホモサピエンスより身体も大きく力が強い、仮にホモサピエンスとネアンデルタール人が戦ったら、ホモサピエンスは負けるだろうと言われています。
でもネアンデルタール人ではなくホモサピエンスが生き残りました。
その違いは、
ネアンデルタール人は家族単位という小さな社会で暮らしていたということです。
一方のホモサピエンスは身体は華奢。
ゆえに血縁関係を越えて、多くの仲間を作り、力を合わせなければ なりませんでした。
自分だけではなく「他者と共に生きる」という社会性を築いたことが、生き延びることに繫がったのです。
素晴らしいですね。
人間の本来の生き方であるということですね