
昨夜、放送された「日本アカデミー賞」の授賞式。
昨年9月に亡くなった樹木希林さんが
「万引き家族」で最優秀助演女優賞を受賞し、
内田也哉子さんが代理でブロンズ像を受け取りました。
その際に心情を語った
也哉子さんの言葉がすとんと棟に落ちました。
もし、ご覧になられなかった方が
いらっしゃいましたら、、、
長文ですが、ご一読いただければ幸いです。^^
「生前母がよく口にしていた『時が来たら、
誇りを持って脇にどけ』
というのが、文字通りできると思います。
6年前に『わが母の記』という映画で
最優秀主演女優賞をいただいた母が
まさしくこの舞台で
『これをいただくと来年司会でしょ。
私、冗談抜きで全身がんなんで、
来年も仕事約束できないんですよ』
と、
口を滑らせました。」
その際に、なんで、こんなお祝いの場で
こんなこというの、と也哉子さんはクレームを
つけたそうですが、樹木さんは平然と、
だっていつ死ぬかわからないから、
ちゃんと断っておかなきゃ、先方にもご迷惑でしょ。
と、返したそう。
「つくづく母は、なんてまっとうな心根を持った
アナーキストなんだろうと思いました。
最初の乳がんが見つかってから、
再発を何度か繰り返しながらも、
彼女は13年という日々を愛おしく、、
まるで病気に感謝しているようにも見えました。
ちょっと、不思議だったのが、がんがわかって
真っ先にしたことは、父(内田裕也)に会いに行き、
それまでのすべてのことを誤りに行ったことでした。
残された時間がわずかだと知った時に、
自分と関わった他人たちに誤ってから逝きたいと。
これは実に自分勝手な謝罪ですが、
実に母らしい。
58年間の役者人生において、
映画作りという真剣勝負の現場で、
彼女の言動が時に人を
傷つけたりもしたと思います。
なので、この場をお借りして、
すべての映画関係者に彼女に代わって
深くお詫び申し上げます。
そして、それらの一つひとつの稀なる
出会いにより心から感謝します。」
人生の意味や苦難の意味は
他人に言われたからと言って
素直に納得、という筋合いの
ものではないと思いますが、
けれど、
どんな状況でも、生きる意味や
今を大事にして
自分の本分を尽くし
生きがいを見出した人、
持った人はほんとうに潔くて、
強いな、と思います。