
職場でお世話になった方のお礼の品を買いに地下鉄の駅に向かっている途中、
突然、ハッとしました。
落とした?忘れた?。。の、胸騒ぎのようなアレです。^^
慌ててカバンの中を確認し、わかりました。
ないのです。
なかったのです。
本が!
ないとなると、10分ほどの乗車であっても本が読みたい!の欲求にかられます。(笑)
(ちょっと、可笑しな心理ですいません。)
そこで乗る前に近くの本屋さん(地下鉄駅の隣)へ寄ることにしました。
丁度、読んでみたいと思っていた住野よる『君の膵臓をたべたい』が文庫本になっていましたので、
即買いしました。
住野よるといえば『また、同じ夢を見ていた』、『よるのばけもの』といった著書がありますが、、見かけてはいたものの今ひとつ手に取るまではいかず、スルーしていたのです。
ですが、、ここがミーハーなもので、好評に手が伸びました。^^
『君の膵臓をたべたい』
~ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。
タイトルは「共病文庫」。
それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていた~(本書解説より)
ホームで電車を待つ間、購入ほやほやの本を読もうとしたとたん、偶然にも知り合いに声をかけられ、そのまま乗車。
本はカバンの中であたたまったままになりました。
まずは、某デパートで品定め。
それが。
なかなか定まらず、フロアーを二、三回?いえ、もっと回ったでしょうか。
額に汗がにじみます。。
ふと?あの方はお酒が好きだった、と、思い出し、早速、お酒売り場へ行くことに。。
ところが、ずら~~と酒瓶(日本酒)が並んだ棚を見て、
そういえば、私、お酒のことちっとも知らなかったんだ、と気付かされました。(今更ですが)
さて、どうしたものかと棒のように突っ立ってましたら「試飲しませんか」と目の前にぐい飲みくらいの大きさのプラスチックカップを差しだされ、女性が微笑んでいました。
ためらいがちにカップを受取り、ちびりと一口啜り、二口目は、ぐいっといっきに飲んでしまいました。(確かにすっきりとして飲みやすい。)
「のど越しがいいですね。」と無難な、しかし一番曖昧な感想を伝えると間髪いれずに微笑みの女性は飲んだお酒の説明をしてくださいました。
こういった場面で断れない性分を知ってか知らずか、その場から離れるタイミングがつかめない私に「こちらはですね。。」とまた違う銘柄のお酒を勧めてくださる。
説明を聞くとはなしにまたグイッと飲みほし、ハタと気付く、、お酒の量が1回目のものより多い。
「そして、こちらが、、」と、三杯目が注がれたとき、私はちょっといい気分になっていました。
(昼間のお酒は酔いがまわる?)
(昼間のお酒は酔いがまわる?)
まさか、更にもう一杯、なんてことになったらどうしよう、、もう、この際、勧められるままに1本買って帰ろうか、、そう不安になった私に突然、女神があらわれました。
「私も試飲してよろしいかしら」と年配の女性が二人、いらしゃったではありませんか。
これは、チャンス。
私は、女神たちにそっとバトンを渡し、あくまでもさり気なくさりげな~~く蟹歩行で距離を伸ばしその場を去りました。
結局、ほろ酔いのまま、地下鉄に乗り、うとうとしながら帰宅。
いったい、私はお礼の品も買わず、本も読めず、何をしに行ったのやら。
それでも、たまにはこんな日も良しと致しましょう。
ほら、読みたかった本との出会いもありましたし、お礼の品も焦って買うこともなかったですし、
あまり嗜みのない日本酒も味わうことがちょっぴり出来ましたし。^^
おまけに帰りはほんわかとした良い気分で家路につきましたものね。
「大切なのはその事実ではなく、どう捉えるかである」
松下幸之助さんもおっしゃってました。^^