
昨今、揺れる海面にただ漂い流され、かろうじて息継ぎをしている町の本屋さん。
現在、北海道の60の市町に書店はありません。。
そして、札幌市も地元書店の閉店が相次ぎ、そこには大型書店が入れ替わっています。
そんな折、先日の北海道新聞に『くすみ書房 ネット出資を』の見出しに目が留まりました。
『くすみ書房』は、数年前、私が図書館ボランティアの研修会で久住(くすみ)さんの講演
を拝聴し、以後、利用していた本屋さんです。
「売れない文庫フェア」 「中学生はこれを読め!」 「大学カフェ」等など、ユニークな企画で
売り上げを伸ばし、全国の小さな書店からも注目されていました。
ですから、今回の記事には大変驚きました。
くすみ書房は、1946年、札幌市西区琴似(コトニ)の商店街に開店し、以来、地域に根付いた
本屋さんとして親しまれていました。
ところが、1999年、大型書店の進出やインターネットショッピング、ブックオフなどの
新たな本の流出企業の出現で、売り上げは激減。。
くすみ書房は新天地、厚別区へ移転しました。
新聞の記事によりますと、
今年の5月に3度目の経営危機に直面し、久住さんの娘さんと有志の方々で
「くすみ書房がなくなる?!」というウェブサイトを開設し、会員制度「くすくす」(友の会)も
始めました。
入会費(年間費)一万円で会員になると、久住さんのセレクト本が年間4冊送られてくると
いうものです。
そして、このほど、CFの活用を決めました。
(*CF(クラウドファンディング)
資金調達の難しい個人や企業、団体がインターネットで広く市民に呼びかけ、
小額出資を募る手法)
出資特典としては、3万円の出資者には、その人のお薦め本、100冊を「○○さんの本棚」
として店頭に2ヶ月間、設置。
30万円の出資者には、国内どこからでも札幌のくすみ書房に招待する等、優待策を用意して
いる模様。。
けれど、目標も300万円が達成されない場合、CFは不成立となり資金は1円も得られなくなります。
(期限は9月28日)
道のりは、かなり厳しいと思われますが、
それでも、久住さんは、
「店はつぶさない覚悟を決めた。皆さんの力を貸して欲しい」と呼びかけています。
私、個人の応援には限りがあり、本当にささやかなエールしかおくれませんが、くすみ書房には
なんとか踏ん張って存続して欲しいと願うばかりです。。