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『宮部みゆきの江戸レシピ』 
 
本書は、宮部みゆきの著書『あかんべえ』 『ぼんくら』 『日暮し』 『あやし』 『かまいたち』 
『幻色江戸ごよみ』 『本所深川ふしぎ草紙』 『初ものがたり』の8作品に登場する数々の
料理を江戸料理の 第一人者「なべ家」のご主人、福田浩さんの手によって再現し、活写した
写真集となっています。
 
(実は、表題は「レシピ」となっていますが残念ながら調理法は載っていません。)
 
私は宮部みゆきの時代小説が好きで、つい先日、『初ものがたり』を読了したところでした。
 
この本を手にしたのも、その直後、という事もあったのですが、
主人公(岡っ引き)の茂七が出入りする稲荷寿司屋(屋台)の親父さんが出す「初もの料理」が
実に美味しそうなのです。(笑)
 
「稲荷寿司」
稲荷寿司も、下手な屋台で売っている醤油で煮しめた油揚げに冷やし飯を包んだ代物ではなく、
ほんのり甘みのある味付けに、固めに炊いた飯の酢がつんときいている。
たちまち四つ平らげて、茂七(もしち)はかわりをたのんだ。。(「初ものがたり」より)
 
稲荷寿司はもとより、蕪汁、すいとん汁、白魚蒲鉾、小田巻き蒸し等々、、
思わず、ごくりと喉が鳴ってしまいます。
 
その他、読んでて気になっていた『あっかんべえ』の白と黒の料理や『かまいたち』の
ふろふき大根、『あやし』の冬瓜の水晶煮なども同様です。^^
 
それらの料理が写真とは言えこうして実現され目で味わっていると、
一品、一品の料理から江戸に生きた人々の息吹を感じようです。
 
宮部作品に登場する江戸料理は物語の味を深める名脇役といえますね。^^