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今年の夏は荒行のような夏ですが、処暑が過ぎ、厳しい暑さの峠を越したもようの札幌。。
 
日中の蒸し暑さはいささか残るものの、、
コロン隊の早朝散歩は清々しく気持ちのよい日になりました。
 
この原っぱに来ると、木も草もコロン隊も周囲に馴染んで、風に吹かれたり、
雨の後の深い緑の景色をいつまでも眺めていたい気持ちになります。
 
時間の中を行ったり、来たりするのは絶好の舞台装置のようです。^^
 
。。そうしていると、ふと映画『イル・ポスティーノ』の情景が浮かびました。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、大好きな作品ですので、ほんのさわりですが紹介
させてください。

もし、ご興味がおありでしたら、お付き合いくださいね。^^

とてもすてきな映画で、全編に詩情がきらめき、心の奥に訴えかけてくる
愛(かな)しさがあります。

イル・ポスティーノとは、郵便配達のことです。

南イタリーの孤島。
水も引けていないこの貧しい島にマリオは猟師の父と二人で暮しており、
ある日、「求む、郵便配達」という張り紙を見たマリオは自転車を持って
いる事と読み書きが出来るという事で雇ってもらえる事になります。

マリオが配達するのはただひとり。
丘の上の一軒家に住む、故国チリを追われた世界的詩人パブロです。

マリオはパブロが亡命してイタリーに来た時に大歓迎され、女性たちにモテモテだった様子を
ニュース映画で観て知っていました。

ですからマリオの興味はただ一点。
パブロが女性にモテることだけ。

詩人になれば女性にモテる。。そう思ったマリオが詩人パブロに聞きます。
どうしたら詩人になれるのか。。

そうするとパブロは、隠喩を覚えることだ、、と答えます。

「空が泣いている、、それは雨が降る事。。

見つめなさい。そうすれば隠喩が浮かんでくる。。」

ものを見つめること。
立ち止まってよくみつめること。。

感動する心。

人を好きになること。
そして、
想像力の大切さ。

この映画には、そうしたものが感じとられます。

画面も音楽も心がふるえるようで、マリオの純粋さをひときわ、たてていました。。。


マリオを扮した俳優マッシモ・トロイージは、クランプアップ直後にこの世を去りました。

後に、この映画を再度観ましたが、その愛(かな)しさは、マリオとマッシモ本人と重なり
とても感動的でした。

機会がありましたら、是非、観て頂きたい作品です。^^