イメージ 1

リラ冷えや 睡眠剤は まだ効きて 」   
              
                           ~ 榛谷美枝子(はんがい みえこ) 
 
昭和35年 北海道江部乙町(えべおつ)出身の俳人・榛谷美枝子さんの詠んだ句です。
 
札幌では、5月から6月にかけて気温が上がる初夏の時季に、一時的に肌寒く感じる数日間を、
「リラ冷え」と言います。
 
ライラックはフランス語でリラ(lilas)と呼びます。ちなみに和名は紫丁香花(ムラサキハシドイ)
花言葉は、純潔、初恋、友情、青春の思い出など。)
 
「リラ」は、札幌で生まれた「季語」として、俳人のみならず、札幌で暮らす人々の日常の
言葉として定着しています。^^
 
毎年5月下旬には、札幌大通公園で「ライラック祭り」が開催され、今年も今日から始まりました。
残念な事にライラックはまだ蕾が多く開花には至ってはおりませんが、
期間中は、大通り公園の
4丁目~7丁目にかけて、様々な催しが行われ、市民を楽しませてくれます。^^
 
画像は昨年、職場の前庭で撮ったライラックですが、もう少しすると甘い香りを漂わせてくれる事でしょう。
 
 
  
追記:
戦時中、美枝子さんは疎開先から札幌に出て心がはずんでいました。
札幌駅から大通公園に歩いてゆき、リラの花が咲いているのを見上げたとき、
なんとなく寒いような気がしたので「リラ冷えや」という言葉が「すっと出た」のだそうです。
 
その後、札幌市街、山の手に家を建てたとき、庭にリラを植えて花を楽しんでいたようです。
冒頭の句は庭の木に寄り添い詠まれたものです。
 
昭和46年、当時38歳の作家渡辺淳一が『リラ冷えの街』を著わし、この言葉は世の中に広まりました。^^