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。。四、五分の大きさのお餅を揚げて、小鉢におろしを取り、ちらっと醤油を見せ、揚げたてのキツネ色を
たっぷりとくるんで、ひと口にする。
よしんば自分の箸へ、はさんでから餅がぽっとはじけるほど熱くても大丈夫。
そこは大根おろしのつめたさが焼けどなどさせない。
醤油と油と、餅と大根が溶けあって、あついものをふんやりと食べるうまさは、ちょっとしたものでは
ないかと思う。
好みで、醤油の上へ匂いに柚一滴をおとせば味も複雑になるし、もみ海苔やみじんにたたいた
芹をはらりとまいてもいい。。。
 
(幸田文『幸田文 台所貼』 「二月の味」一部抜粋)。
 
小説(エッセイ)の中に出てくる食べ物の描写は、読んでいるだけで幸せになります。^^
 
二月は熱いもの、濃いものがほしくなる季節、ちょうど冬が尽きようとしているもっとも
寒いときで、人の身体も秋の栄養の蓄積がようやく涸れようとして油ぎれになるとき。
それで幸田家では、二月は油をふんだんに取り入れる主義だそうです。
 
お餅を海苔に巻いたり菜雑煮などにせず、揚げ餅にして、大根おろしで食べるのが
一番美味しいと言います。

そのくだりを読んだだけで、、今日のお昼は「揚げ餅」に決まり。(単純!笑)
 
丁度、お正月に食べきれなかった冷凍したカチンコチンのお餅があったので、
早速、揚げてみました。
からりと揚がって、アツアツふんわり。
大根おろしをたっぷり用意して、お醤油たらり、、^^
とても美味しく頂くことができました。
 
これで、私の油切れのエンジンもなんとかエンストを起こさず稼働しそうです。^^
 (お試しください。^^)