
芥川賞の受賞作品、田中慎弥さんの「共喰い」が、どの書店でも売り切れ続r出。
のんびり構えていた私も、手に入りづらい、、と聞くと、少し、気にかかる。(笑)
大型書店ジュンク堂に行くと、日曜日(5日)に入荷予定、、とのこと。
(明日ではないですかぁ~。この日は4日だったので)
しばし、間を置き、お取り置きが出来るのだろうか、、それとも、それが出来ないのであれば、
5日の何時ごろ書店に並ぶのだろうか。。思いは巡りましたが、どれほど、読みたいのかと自問自答。
とりあえず、田中慎弥という作家の作品を一度も読んだことがないので、現在まで文庫化された
作品を読む事にしました。
『切れた鎖』を購入。
本編には、「不意の償い」 「蛹」 「切れた鎖」の三篇が収録されています。
『切れた鎖』
海峡を目の前にする街に続く旧家・桜井家の梅代は、出戻ってきた娘美佐子と、
幼稚園児の孫娘の三人で暮している。
古びた屋敷の裏にある在日朝鮮人の教会に、梅代とその母はある憎悪を抱え、烈しく嫌ってきた。
(芥川賞候補作)アマゾンにて。
『不意の償い』
生と死がひとつに融合する瞬間、主人公の妄想が始まる。。
自分と妻は、同じ産婦人科で同じ年に生まれ、同じ団地に住み、親同士も同じスーパーで働いている。
そんなある日、互いの両親がたまたま揃って出勤し、その時、二人は初めて性交する。
その直後、スーパーが火事になり、二人の両親は亡くなる。
その事で主人公は、やましい気持ちを抱え、次第に妄想にかられる。。
(三島由紀夫賞受賞作品)
『蛹』(さなぎ)
カブトムシの雄の幼虫が孵化して地上にはいあがるまでのお話。
しかし、上へ行く力がなかなか、出来ない。。カブトムシの苦悩が
内面の自分の引きこもりと重なる。。。
(蛹の設定を借りて実は、自分自身を比喩している。。。??)
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芥川賞の受賞会見での彼のインタビューを見て、無意識な破壊的なイメージを
持った私は、その人物像と作品に大いに興味を抱きました。
確かに、、読んでみると、田中さんの表現は凶暴さと純真さと時代に囚われない概念が
あります。。。
その文体に馴染む?慣れる?、、ん~~、どちらも当てはまらない。。(笑)
辛抱強く、、と言いますか、そうしていても非常に読みにくいものがあります。
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という事で、、 読了致しました。
やはり、かなり、特異で独創的です。
3篇とも妄想が主体になっており、「父」という存在がいつも彼を脅かしているような感じがします。
とくに、「蛹」は、田中さんの独創性が一番表れている作品ではないかと思います。
「周りで卵から幼虫が出てき始めると彼にはそれが自分に思えた。
自分で自分を見ていた。
。。。。。。
闇と光が入れ替わり闘いが繰り返され、父たちが死骸となり母たちは地上に下りて息んだ。
卵を産む母を恐ろしく感じることが申し訳なかった。
普通なら、醜くなってまで産んでくれた母に子は感謝しなければならないのだろうし、
自分も早く成長して父のように上の世界の何ものかとなり、角を振って闘うのが本当なのだろうが、
それは、絶対出来ない。
母とは交尾したくない。 闘いたくない。
母と闘って交尾をしなければならない恐怖が上へ行くことを阻んでいるのか。。。
。。。。
あと何百回か冷気と温かみをやり過ごせば上の世界へ出られるこの状態は、きっと、
蛹と呼ぶべきなのだろう。」
(「蛹」より抜粋)
まさしく「蛹」のカブトムシは田中さんご自身ではないかと感じてならない。。
今後、彼の作品に期待をもたれる方も多々いらっしゃることでしょう。
しかしながら、私が今後、田中慎弥さんの本を手にするか否かは、今の所?です。(ごめんなさい)
だって、、読書はあくまでも個人の趣味ですから。^^
(受賞作「共喰い」は、どうする!?)