
『偉大なるしゅららぼん』 万城目 学 (集英社)1575円
今回のお話の舞台は、「琵琶湖」です。^^
日出涼介は、高校入学をきっかけに、琵琶湖の東側に位置する石走(いわばしり)に来た。
そこには、日出家の本家があった。
日出家は、代々、琵琶湖から特殊な「力」を授かってきた湖の民。
生まれると、すぐに湖のご神水を頂くことによってその「力」が宿る。
相手の心に入り込み、精神を操る事ができるという不思議な力。
涼介は、その「力」を得るために本家から高校に通うこととなった。
本家には、そのお城の本丸御殿に涼介と同い年の跡継ぎとなる淡十郎(たんじゅうろう)がいた。
ナチュラルボーン殿様、淡十郎は、まさに殿様育ちのために、その言動に涼介は日々ふりまわされて
いた。
ある日のこと、淡十郎は高校の校長の娘に恋をした。
しかし、その娘は日出家のライバル、棗(なつめ)広海(ひろみ)が好きだと分かる。
恋に破れた淡十郎は棗広海とその棗家をこの街から追い出すと宣言する。
。。。。異なる力を持つ日出家と棗家の勢力、、、その両家の因縁と三角関係のからみあいが、
「力」と「力」の戦いとなっていく。。。
荒唐無稽なストーリー、まさに万城目ワールド全開です。^^
とても面白く、あっという間に読んでしまいました。
登場人物のキャラクターが濃く、それがちゃんと重ならずそれぞれに際立っているのが
凄いです。(流石です)
それに、「しゅららぼん」が、鴨川ホルモーの「ホルモー」というかけ声をほうふつさせ、とても愉快な
仕掛けだと思いました。^^
煙に巻くような思わず笑ってしまう台詞やシーンがある中、涼介と淡十郎が「父親」との確執に
とても心痛めていたという共通点を見つけ、ちょっぴりおセンチになってしまう内容も、
万城目作品の魅力と、改めて感心致しました。^^
余談です。
この作品を通して、「琵琶湖」についてとても関心を持ちました。
「竹生島」 「ニコライ二世」 「浮御堂」 「近江八景」 「命の水、川端」等々。。。
特に、歌川広重の近江八景を観て、興味がわいてます。
八景を辿る。。。なんて、いいですよね~。^^