
「その後の不自由~『嵐』のあとを生きる人たち」 上岡陽江・大嶋 栄子著
(友人からの拝借本)
薬物やアルコール依存症から生き延びた女性たちは、その後、どのようにして快復への
長い道のりを辿ったのでしょう。。
薬物依存体験者でもあった著者が、壮絶な状況から社会復帰を果たし、
その後、依存を持つ女性たちをサポートする「ダルク女性ハウス」を創設し、
自ら精神を病む人々をケアする側の立場となりました。
著者の上岡陽江さんは自身が薬物依存、アルコール依存、摂食障害をもっていました。
かかえる人たちの現実が描かれています。
上岡さんの言葉には重みがあり、そしてその苦しみが真っ直ぐに伝わってきます。
(本文より)
(本文より)
ークスリをやめて12~13年目のころでした。
朝起きた瞬間に「私は受け入れられていない」って確信した。
「何が?」「誰に?」と言われたってこまるのですが、ただはっきりと
受け入れられていないということだけはわかった。。。
薬物に振り回された嵐のような日々を必死に乗り越えても、実は、その後の日々から、、
そして数年経っても、人生を健やかに送っていくのは、そう容易なことではない、と
いうことを知りました。
薬物を断つということは、自己肯定感、自己信頼感、他者信頼感の回復ではなく、
何かに依存しなければやってられない人生の回復そのものを、生涯をかけて
考え続けていかなければならないことであり、それがどんなに苦しいことかということが
重く伝わります。
「まだまだ苦しんでいる仲間へ、
1分間だけ気分が変わることをしましょう。
花の香りをかぐ、月を見る。
自分にとって気持ちのいいことをしてあげて、とにかく生き抜いて。。。」
その仲間へのメッセージは、著者のあたたかい気持ちとともに読む側の胸にも届いてきます。
普通に日常生活を送れることが、いかに素晴らしいことか。。。。