
この度、高野文子の漫画本を4冊購入し、読み耽りました。
彼女の描写は独自のテンポがあり、私はその歩調が合いました。^^
人によって、その描写には好みがあります。
勿論、高野文子作品に限って、、ということはありません。
勿論、高野文子作品に限って、、ということはありません。
しかしながら、
彼女の作品を沢山の著名人が書評しているのをみて、
あまりにもどれも重々しく、深く掘り下げ、
哲学書のように扱っているので、ちょっと、引いてしまいそうでした。
彼女の作品を沢山の著名人が書評しているのをみて、
あまりにもどれも重々しく、深く掘り下げ、
哲学書のように扱っているので、ちょっと、引いてしまいそうでした。
その天才振りは然りですけれど、それは、それ。
私にとっての高野作品は、音楽のように流れてきます。
先ずは、「手塚治虫文化賞」大賞を受賞した
『黄色い本』
『黄色い本』
先日もこの作品については、ストーリーをご紹介させて頂きましたが、
じっくりと読み返すと昴場とは違い、じわじわとした感動に浸れます。
主人公がまるで高野さんでは?と感じてしまうのは私だけでしょうか?
高野さんは、少女時代、新潟の少し外れに住んでいたそうで、
手塚治虫は別として、殆ど漫画を読む機会がなかったそうです。
手塚治虫は別として、殆ど漫画を読む機会がなかったそうです。
ですからその頃は、図書館で児童文学を読んで過ごしたようです。
その少女時代の高野さんとジャック・チボーに傾倒してゆく
実っちゃんがふと、、ダブりました。
実っちゃんがふと、、ダブりました。
この作品は「チボー家の人々」という文学に強く影響された多感な文学少女の
現実と空想が行ったり来たりする心の揺らめきが成長とともに描かれており、
現実と空想が行ったり来たりする心の揺らめきが成長とともに描かれており、
その頃、そうであったひと(文学少女)なら、
きっと、深い共感性を持ってしまうような作品だと思います。
きっと、深い共感性を持ってしまうような作品だと思います。
その他、3篇は、「結婚」が題材のよう。。。
「CLOUDY WENSDAY」
「マヨネーズ」「二の二の穴」
「マヨネーズ」「二の二の穴」
『絶対安全剃刀』
かなりバラエティー性のある作品集なので高野文子を知る1冊だと思います。
その中でも「田辺のつる」は、もっとも代表的作品なものかもしれません。
なんとも衝撃的で、でも私が一番好きな作品でもあります。
なんとも衝撃的で、でも私が一番好きな作品でもあります。
3世代家族の祖母を中心に描かれた作品なのですが、、
きいちのぬりえ風(画面でもおわかりのように、、)
幼女に見えるのは、彼女自身と読者だけ。
きいちのぬりえ風(画面でもおわかりのように、、)
幼女に見えるのは、彼女自身と読者だけ。
作中の家族は82才のおばあちゃんと接しています。
幼児退行した、認知症老人の心理的情景を客観的に見せています。
幼児退行した、認知症老人の心理的情景を客観的に見せています。
漫画の演出としては極めています。
(24年前の作品とは!!)
(24年前の作品とは!!)
その他に「ふとん」、「玄関」も好きです。(これも衝撃)
ふとんは、幼くして亡くなった子どものお葬式を幻想的に描いた作品です。
特にお釈迦様と幼女の会話が興味深かった。。。
特にお釈迦様と幼女の会話が興味深かった。。。
見開き2ページの描写は「はっ!」と、させられます。
玄関は表紙の絵にもなっていますが、11歳の二人の少女
えみ子と章子の夏休みの情景が描かれています。。
ふたりの関係が女の子独特の思春期を描いています。
えみ子と章子の夏休みの情景が描かれています。。
ふたりの関係が女の子独特の思春期を描いています。
たまに、、「いた、いた。」とか「そういうのあった。」とか、
同感する場面多々あり。。です。(笑)
同感する場面多々あり。。です。(笑)
「うらがえしの黒猫」「午前10:00の家鴨」の2作品は
ちょっと、岡崎京子風という感じで何か曰くいいがたい感情を
はらんだ作品で、ちょっとマニアック的印象でした。
ちょっと、岡崎京子風という感じで何か曰くいいがたい感情を
はらんだ作品で、ちょっとマニアック的印象でした。
(「うらがえしの黒猫」は、萩尾望都のような作風にも感じられました)
『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』
高野さん唯一の長編漫画で、健全で可愛らしい作品です。
我がままなちょっとかわったお金持ちのお嬢様に仕えていたラッキーちゃんが
ふとした切っ掛けでデパートにお勤めすることになります。
しかし、そのお仕事とは、ある秘密指令だったのです。。
ふとした切っ掛けでデパートにお勤めすることになります。
しかし、そのお仕事とは、ある秘密指令だったのです。。
まるで、50~60年代のハリウッド映画のようでした。^^
『おともだち』は、やはり特別に好きな作品。
作品5編を収録た短編集です。
日本を舞台にした作品「日本のおともだち」3篇。
アメリカを舞台にした「アメリカのおともだち」2編で構成されています。
アメリカを舞台にした「アメリカのおともだち」2編で構成されています。
箱入りの上製本で、レトロな装丁が実に心をくすぐります。^^
「日本のおともだち」の中心は、「春ノ波止場デウマレタ鳥ハ」です。
大正時代の女学校を舞台に、開港記念祭のだしもの、演劇(歌劇)を
通じて心を通わせあう二人の少女を描いた作品です。
通じて心を通わせあう二人の少女を描いた作品です。
絵柄と舞台がとてもモダンです。
言葉遣い(セリフ)も品良く旧かなづかいにし、
全体の時間の流れがゆったりしているのですが、
何故か、ハラハラドキドキとさせ、最後は涙がでるほど感動します。
全体の時間の流れがゆったりしているのですが、
何故か、ハラハラドキドキとさせ、最後は涙がでるほど感動します。
それと少女がこれまでになく丸みを帯びた可愛らしい形で描かれています。
「アメリカのおともだち」は「ボビー&ハーシー」と「デイビスの計画」の2編。
前者は、60年代風のアメリカ的ポップなラブストーリー。
前者は、60年代風のアメリカ的ポップなラブストーリー。
後者はスパイ活劇風。
『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』に似た感があります。
『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』に似た感があります。
アメリカ風に仕上がっていますが、映画でいう、、エンディングに
石原裕次郎の「夜霧よ今夜もありがとう」が流れるんですよ。
石原裕次郎の「夜霧よ今夜もありがとう」が流れるんですよ。
そういえば、若き祐ちゃん(親しすぎ。爆)の映画も異国的背景でした。
心憎い演出です。^^
心憎い演出です。^^
まだ、未読の「るきんさん」と「棒がいっぽん」
購入の際は、また記事にさせて頂きます。
購入の際は、また記事にさせて頂きます。
「るきんさん」は、表紙を見ると上田としこの絵に似ていて、、
すでに興味が湧いています。^^
上田としこさん、、知らない人のほうが多いでしょうね。。(笑)
「フィンチさん」が代表作です。^^
すでに興味が湧いています。^^
上田としこさん、、知らない人のほうが多いでしょうね。。(笑)
「フィンチさん」が代表作です。^^