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以前、住んでいた所が北海道大学に近かったせいか、
古本屋さんがあちこちに点在していました。

(今も近いです(笑))

お店に入ると古い本の匂いがして、、、その店内に居るのが好きでした。

さて、そんな匂いがする本がまたもやダンボールの中から出てきました。

「中原中也詩集」

実は、この本を買うきっかけになったのは、

「汚れつしまった悲しみに。。」だったのです。


汚れつちまった悲しみに。。。

汚れつちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまった悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

汚れつちまった悲しみは
たとへば狐の革衣
汚れつちまった悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる

汚れつちまった悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまった悲しみは
倦怠のうちに死を夢む

汚れつちまった悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れつちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる。。。。


私がこの詩に出会ったのは、17歳くらいだったでしょうか。。。

読む度に。。
彼が悲しげに佇む姿が脳裏に浮かぶのです。

彼は辛かったんだ。。世の中、納得できないことばっかりで。。
不条理なことばかりで。。。
彼の生涯はずつと不幸だったに違いない。。
そうじゃなかったら「汚れちまった悲しみに」なんて書けるはずない。

そう、思っていました。

後に、中也が短気で喧嘩っぱやく、その頃、同棲していた恋人に毎日のように
暴力をふるい、、とうとう彼女の心まで傷つけ病気にしてしまった。。と聞き、
そういう振る舞いが、「汚れつちまった悲しみ」だったのか!と。。
情けない気持にさせられたものです。

しかしながら、未だもって、、「汚れつちまった」って、、。難です。。。



「汚れつちまった悲しみに 今日も小雪のふりかかる」
凄く悲しい一節です。