を書いたあと、全く反応がなかったらどうしよう……。そんなふうに少しドキドキしていました。
でも同時に、なんだか少しスッキリもしていました。
やっと自分の言葉で、今の気持ちを書けた気がしたからです。
仕事を続けるべきなのか。
子育てを優先するべきなのか。
あの頃の私は、いつも揺れていました。
仕事を減らしたら社会から取り残される気がした。
忘れられてしまう気がした。
そして、もう二度と戻れなくなるような気もしていました。
でも実際は違いました。
会社の英凛塾の売上はほとんどなくなり、発信頻度も減り、「仕事をバリバリやっている自分」という自信もなくなりました。
けれど、何よりも自分で選んだ家族との時間は、とても豊かなものになってました。
息子を通して出会ったお友達やご家族とのつながりは、私の子育てにおける大切な財産のひとつになりました。
特に幼稚園時代のママ友たちには、本当にたくさん支えていただきました。
あの仲間たちがいたからこそ、素晴らしい幼稚園生活を過ごせたと思っています。
私はずっと、「幼児期は人生の土台をつくる大切な時期」だと考えてきました。
子どもには、自ら伸びていこうとする力を育んでほしい。
そう願いながら幼稚園を探しました。
コロナ禍でしたが、通える範囲の幼稚園見学にはできる限り参加しました。
その中でご縁をいただいたのが、「遊び」を何より大切にしている幼稚園でした。
子ども自身がやりたいことを見つけること。
好きなことを繰り返し、夢中になって遊ぶこと。
私たち夫婦は、その環境を大切にしたいと何度も話し合い、この幼稚園を選びました。
好きな遊びを自分で選び、じっくり取り組む。
幼少期の熱中体験は、きっとその後の学びにつながる。そんなふうに信じていました。
そして今振り返ると、その選択は間違っていなかったと思います。
小学校に入学して間もない頃、担任の先生からお電話をいただきました。
息子がお友達とトラブルになったという内容でした。
正直、「入学したばかりなのに……」と少し落ち込みました。
ところが先生がお話しくださったのは、意外な内容でした。
息子は自分で「少し気持ちを落ち着かせたいので、一人になります」と伝え、その後、自分の気持ちや経緯を落ち着いて説明したそうです。
そして最後には、「お友達に強い言い方をしてしまったことはよくなかった」と自分で振り返ることもできていたそうです。
先生が驚かれたのは、自分の感情を整理する方法を知っていたこと。
なぜそうなったのかを言葉にできたこと。
そして、自分の行動を振り返れたことでした。
さらに、
「お母様が日頃から丁寧に向き合われているのですね」と言ってくださいました。
でも私は思わず、「それは私ではなく、幼稚園の先生方のおかげなんです」と答えていました。
先生方はいつも、
「どんな気持ちだった?」
「本当はどうしたかった?」
「どうしたらモヤモヤは小さくなりそう?」
「じゃあ、どうする?」
そんな問いかけを当たり前のように子どもたちにしてくださっていました。
私はその電話をきっかけに、
「ああ、本当に素晴らしい幼稚園生活だったんだな」と改めて感じたのです。
そしてその嬉しさを伝えたくて、後日、幼稚園の先生に報告までしに行ってしまいました。
そんな出来事があったとき、ふと思い出したことがあります。
そういえば私も、英凛塾でずっと「感情」を大切に扱ってきたな、と。
「本当はどう思っているの?」
「何が気になるの?」
「いまどんな気持ちなの?」
「本当は、どうしたいの?」
そんな問いかけを、たくさんの女性たちにしてきました。
振り返ってみると、私が伝えてきたことは、子育てにもそのままつながっていたのです。
そして、そんな教育方針に共感して集まったご家庭は、やはり価値観もどこか似ていました。
子育てを通して出会えた人たちとの時間は、本当に豊かでした。
自分が大切だと思うものを大切にすること。
そこにこだわって選択すること。
その積み重ねが、心地よい人生につながっていくのだと改めて感じています。
だからもし今、譲れない価値観や大切にしたい想いがあるなら、どうか大切にしてほしい。
それはきっと、いつか自分を支えてくれる武器になるから。そして、お守りにもなるから。
そしてもうひとつ。
表立って活動していなかったこの数年間、私は何もしていなかったわけではありませんでした。
むしろ、ものすごく勉強していました。
妊娠中からです(笑)。
胎児のこと。
出産のこと。
骨盤ケアのこと。
足育。
ねんね。
食育。
幼児教育。
気になったら徹底的に調べる。
専門家に会う。
本を読む。
講座を受ける。
気づけば、保育士資格を取ろうかと思うほどでした。
幼児教育に興味を持ちすぎて、大学院まで調べたこともあります。
仕事をしていない期間だった。
でも、学ぶことはやめませんでした。
むしろ人生で一番学んだ時期だったかもしれません。
幼稚園受験も、小学校受験も、教育も、心理も、たくさん学びました。
旅行やインテリア、お金のこともそうです。
気づけば、自分を着飾ることよりも、家族の暮らしを豊かにすることに興味が移っていました。
当時は、
「私は前に進めていないのではないか」そんな気持ちになることもありました。
でも今なら思います。
私は止まっていたわけではなかった。
根を張っていたのだと。
深く、深く。
見えないところで。
そして今、子どもも少しずつ手を離れ、私自身もやりたいことをやり尽くした感覚があります。
そんな中で、
「話を聞きたいです」と言っていただく機会が増えました。
そして私自身も、また少し外の世界とつながりたいと思うようになりました。
私が考えてきたこと。
学んできたこと。
大切にしてきたこと。
それを誰かに伝えてみたい。
そして改めて感じています。
英凛塾で伝えてきたことは、恋愛や結婚だけの話ではなかった。
自分を知ること。
感情を大切にすること。
人生を自分で選ぶこと。
やっぱりそれは、人生のどのステージでも大切なことだったのだと。
私の中にあったものが、また少しずつ動き始めています。
もしそれが誰かの人生の助けになるなら。
これからまた少しずつ、言葉にしていこうと思います。
これからの自分の人生について
考えてみたくなってきた人へ。

