台湾の歴史を揺るがした傑作『返校 言葉が消えた日』を知っていますか?
今週末、ずっと楽しみにしていた予定があります。 それは、キネカ大森で、映画『返校 言葉が消えた日』(原題:返校 / Detention)の二輪上映を観に行くこと!
🎞️映画予告

👻 ホラー苦手の私が、なぜこの作品に惹かれたのか?
実は私、もともとホラー映画が本当~~に苦手なんです ( ; ᴗ ; )💦
それでもこの作品に惹かれたのは、私自身の学生時代、台湾人であっても自国の現代史について詳しく知る機会が少なかったから。当時は台湾の歴史をテーマにしたゲームやドラマなどのエンタメ作品自体、とても珍しかったんです。
だからこそ「知りたい!」という気持ちが勝って、当時は恐怖心をグッとこらえながら、必死でゲームのプレイ実況動画を観ていました (><)
その後、2019年に来日した後のことでしたが、映画化のニュースを聞いた時は本当に嬉しかったですし、主演のふたりが原作のイメージにピッタリで期待大でした ✨
でも……やっぱり実写ですとホラーへの恐怖心が勝ってしまい、Netflixで配信が始まっても「最後まで観切る自信がないかも……」と諦めて、そのままタイミングを逃してしまっていたんです 😢

そんな私が、なぜ今になって映画館へ足を運ぶことになったのか?
きっかけは、最近「曾敬驊(チェン・ジンホア)くん」の沼にどっぷり落ちたことでした 💘(笑)
彼の出演作をすべて制覇したくて、久しぶりに『返校』の予告編を観てみたんです 🎬
すると……不思議なことに、予告編で聞こえてきた彼の「声」を聴いた瞬間、「あ、今の私なら観られるかもしれない……!」という謎の安心感が湧いてきて(笑)
配信サービスで観ようか迷っていたまさにその時、なんとキネカ大森でリバイバル上映されるニュースを目にしました!
「これはもう、神様が『映画館で観てきなさい』と言ってる……!」と、まるで救われたような運命を感じています 🥹✨
映画の感想を書く前に、今回は「なぜこの作品が台湾で社会現象になり、世界中で絶賛されたのか?」その秘密と魅力を、少し掘り下げてご紹介したいと思います!

🕯 原作は世界を震撼させた2Dホラーゲーム
映画のベースとなったのは、2017年に台湾のゲーム会社「赤燭ゲーム(Red Candle Games)」が開発したホラーゲーム『返校 -Detention-』。
単にジャンプスケア(急に驚かせる演出)で驚かすだけのホラーではありません。
台湾の道教や仏教の民間信仰、独特の風習、そして何より「台湾が辿った実在の歴史」を美しい美術と音響で表現し、Steamなどで世界的大ヒットを記録しました ✨
日本語版でも本当に豪華な声優さんたちのお力をお借りしていて、なんと主人公・魏仲廷の声を担当された花江夏樹さんが、小野賢章さんと一緒にゲーム実況動画をアップしてくださっていたんです!
プレイ中も視聴者にわかりやすいよう丁寧に解説を入れてくださっていて、「台湾の歴史やストーリーの背景を本当に深く勉強してプレイしてくれているんだなぁ……🥹」と、観ながらすごく感動したのを今でも覚えています!
🎥花江さんの実況プレイ動画リスト

📜 舞台は1960年代、「言葉」が奪われていた時代
物語の舞台は、1960年代の戒厳令下にある台湾の「翠華高校」。
暗闇に包まれた校舎で目覚めたふたりの生徒が、消えた人々や怪異の謎に迫っていきます。
この背景にあるのが、台湾の歴史における「白色恐怖(白色テロ)時代」です。
1945年に第二次世界大戦が終わり、日本が台湾から撤退した後、連合国の委託を受けた中華民国(国民政府)が台湾の管理を引き継ぐことになりました。しかし、社会の混乱や不満が高まる中、政府による厳しい言論や思想への統制・弾圧が強まっていったのです ( ; ᴗ ; )
その後1949年から1987年までの約38年間、台湾では世界的に見ても異例の長さに及ぶ「戒厳令」が敷かれました。
海外の文学や哲学本を読むことすら「犯罪」とされ、学校内で密かに行われていた「秘密の読書会」が見つかれば、逮捕、拷問、そして最悪の場合は命を奪われる……そんな暗闇の時代だったのです。
密告が奨励され、お互いを監視させられていたこの時代。
ほんの少しの「本音」を口にしただけで、大切な人を危険に晒してしまう……そんな極限状態の中で生み出された「裏切り」と「後悔」が、この物語の切ない核心です。
「自由な言葉」を持てることの尊さ、そして時代に追い詰められた人間の複雑な感情。
単に驚かせるだけのホラーという枠組みを超えて、人間の心の深淵を描いているからこそ、観る人の胸を強く打つのです ✨
💘 1万人から選ばれた原石・曾敬驊(チェン・ジンホア)の原点!
主人公の一人・魏仲廷(ウェイ・ジョンティン)を演じているのが、今大注目の台湾俳優、曾敬驊(チェン・ジンホア)くんなんです!
なんと彼、1万人規模のオーディションから抜擢され、この『返校』がスクリーンデビュー作! デビュー作にして台湾アカデミー賞(金馬奨)の新人賞にノミネートされたほどの、圧倒的な演技力と透き通るような存在感なんです……✨
🎥 当時の映画宣伝インタビュー
昔の記者会見やインタビューを振り返ってみても、当時からすごく真面目で、一つひとつの質問に深く考えて答える誠実な人柄が伝わってきます。もう、とにかく可愛い……🩷
そして! ヒロインの方芮欣(ファン・レイシン)を演じた王淨(ジングル・ワン)ちゃんも、この作品をきっかけに大ブレイクした一人。
実は二人とも、この『返校』が本格的な映画キャリアの始まり(ほぼ同期デビュー!)なんです!
当時の映画宣伝のやり取りや、その後のさまざまなイベント・共演で見せる二人の掛け合いを見ていると、過酷な撮影を共に乗り越えてきた「特別な絆」や「戦友のような信頼関係」がひしひしと伝わってきて、本当に微笑ましいんですよね……🥹✨
ちなみに、昔のインタビュー(どの動画だったか忘れてしまったのですが💦)で彼が語っていた話なのですが……なんと、「当時に付き合っていた初恋の彼女が背中を押して、応援してくれたからオーディションに挑戦した」というエピソードがあるんです!
一ファンとしては、彼を映画の世界へ送り出してくれたその彼女さんに、感謝の気持ちでいっぱいです……!彼女さん、本当にありがとう……!!
時代に翻弄される純粋な高校生役を、そんな彼がどう演じているのか。大画面の映画館で観るのが楽しみでたまりません!
さて、予習はバッチリ!
次回は、映画館で『返校』を観てきた直後の「生の感想」を、熱量たっぷりでお届けする予定です 🎬✨
……ただ!感情が揺さぶられすぎて、消化するのに時間がかかってしまったら、更新が少し遅くなっちゃうかもしれません(笑)。
じっくり噛み締めながら書こうと思うので、気長に待っていただけると嬉しいです 🥹💭
ゲームを知っている方も、台湾の歴史や映画に興味がある方も、ぜひ楽しみにしていてくださいね!