びびこれこうじつ、と読んでいたけれど、にちにちこれこうじつ、とも読むらしい。
初めて知る作家さんだったが、季節のうつろいやそれに伴う心情が素直に丁寧に描かれていて、読んでいると身体がさわやかになっていく感覚があった。
「ものを習うということは、相手の前に、何も知らないゼロの自分を開くこのなのだ。―からっぽにならなければ、何も入ってこない」
「頭で考えないの。手が知っているから、手に聞いてごらんなさい」
「過去も未来もなく、ただこの一瞬に没頭できた時、人間は自分がさえぎるもののない自由の中で生きていることに気づくのだ…」
「気づくこと。一生涯、自分の成長に気づき続けること。『学び』とは、そうやって、自分を育てることなのだ」
主人公が何年もかけてお稽古をひたすらに続けてゆく中で得られた、生きた言葉たち。
私にもこんな瞬間が訪れるよう、今の学びを大切にしていたい。
追伸:映画も映像が美しく、すばらしかった。
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