─────「お疲れさまです。」
今日は週末だから、ラストまで僕とユノとキュヒョンの3人シフトで。
「…チャンミン、お疲れー。…あれ?…ユノさんは今日もチャンミンちに泊まりですかぁ?」
「…んー?……まぁね。」
「いいなぁ、…週末だし、俺も明日のバスケの試合さえなければチャンミンち行くのに。」
なんて、勝手なことを言い合ってる2人。
「…ばか。ただでさえ、すっげー狭いんだから、おまえの泊まるスペースはねーよ。」
「………ちょっとユノ。そんな事言うならユノこそ今日は帰ってください。」
両手をあげて、おどけた振りをしても駄目。
ユノが毎日のように泊まるから、課題はたまっちゃうし、熟睡出来ないし。
最近ではバイトのあるなしに関係なく来てさ、狭い狭いって文句言いながらも、どんどん荷物を移動してきて、今じゃユノの物で溢れかえってるっていうのに!
前に僕だけのバイトの日があって、ちょっと用事を済ませて帰ったらさ、雨の中…玄関に佇むユノを見つけて、……しょうがないから、…本当にしょうがないからなんだけど、合い鍵渡したんだ。
そしたら案の定、ユノの別宅みたいになっちゃってるし。
ううん。滞在時間考えたら、向こうが別宅か?
……とにかく、ちょっと呆れてるし、怒ってるんだけど、ユノにはなかなか通じない。
「……おーい。…チャンミンー??」
「………!!…え?…キュヒョン、呼んだ?」
「おいおい。…何回も呼んでるのにさ。……で?……なんでそんなにニヤついてんの?」
「…!/////。ニ、ニヤついてなんか!」
「いーーや。……めっちゃニヤついてましたぁ。」
からかうようにニヤつくキュヒョンに、何でか僕と一緒になって照れてるユノ。───訳分かんない、ってば!
「あー、はいはい。…週末だし?…明日は2人ともバイト夕方からだし?…分かってる、分かってる~。」
って、僕たちの事は何にも言ってないのに…最初からなぜか気づいてる感じのキュヒョンの背中をバンって叩いた。
「チャンミナ?……今日のさぁ、チャンミナの先生って…。」
風呂上がりに頭をガシガシ拭きながら、僕が飲んでるペットボトルの水をヒョイッて取り上げてゴクゴクと飲むユノ。
「…あっ!…ちょっと!もう!……で、リヨンさんが何ですか?」
「ん……。なんか、見たことあるなぁ、…って。」
「そりゃそうでしょ?…学部違うけど、ユノと同じ学年ですよ?…ドンへさんのバイト仲間だし。」
「んー?…そんだけかなぁ?」
せっかく2人でいるのに、例え尊敬するリヨンさんでも、他の人のことを考えるなんて…面白くない。
また飲もうと傾けたペットボトルを強引に奪って全部飲み干しユノに渡す。
「……もう寝ます!おやすみなさい。」
早々にベッドに潜り込んだ────