私には心療内科の待ち時間に毎回行くカフェがあります。
店内はカウンター席と2人席が1つ、4人席が3つあるくらいの広さで、レトロで落ち着いた雰囲気です。
オーナーさんは70代前半の女性の方で、優しい雰囲気で笑顔が素敵な方です。
開店直後で他のお客さんがいない時に行く事が多かったおかげか、気がついたら仲良くなっていました。
ある日、オーナーさんがカフェを経営してからの事を話してくれました。
20代後半から始めたそうで、色々と苦労したそうです。
朝起きるのが苦手でお店に行ったら既にお客さんが待っていて焦ったり、苦手なお客さんの対応に苦戦したり、忙しさから不眠になったり体調を崩したり。
それでもカフェの仕事は楽しいと言っていました。
中でも印象的だったのは「こんな歳になるまで本当は続けるつもりじゃなかったんだけどね。色々あったけどやっぱりカフェの仕事が好きみたい。」と笑いながら話してくれた事です。
また、この話を聞いた後に気づいたのですが、カフェの装飾としてブラウン管テレビが置いてあり、それも相まって感慨深い気持ちになりました。
私はもともと仕事にやりがいや楽しさを求めるタイプではありません。
働くのは生活費を稼ぐためで、プライベートを充実させたいという考えです。
ただ、オーナーさんの話を聞いて純粋にこんな生き方が出来たら素敵だなと思いました。