今回は「運動によるメンタル疾患の予防と治療」について書きます。

 

運動が健康にいい事は、ほとんどの方がご存じだと思います。

実は、運動する事でメンタル疾患の予防や治療も出来るそうです。

 

メンタル疾患になる明確な原因は解明されていませんが、例えばうつ病は脳内物質(セロトニンやノルアドレナリン)が低下する事が原因の1つという仮説があります。

これは、セロトニンを増やす薬(SSRI)により、うつ病の症状が改善する事が理由です。

(これだけでは全ての説明が出来ない事から、他にも複数の仮説があります)

 

運動する事でも、脳内物質の補充が出来る事が分かっており、たった10分の運動でも効果があります。

この記事では詳しい研究結果や調査結果には触れませんが、うつ病やいくつかのメンタル疾患において運動は薬物療法と同程度か、それ以上の効果が認められる事が分かっています。

さらに、うつ病患者を対象に運動療法を実施した研究では、薬物療法より再発率が低い事も分かっています。

 

どのくらいの頻度・量で運動すればいいかですが、予防目的と治療目的で目安が変わります。

 

予防目的の場合:

週に150分の緩い運動、もしくは75分の激しい運動

※WHO(世界保健機関)の運動ガイドラインで、上記の運動をしない人を運動不足と定義

 

治療目的の場合:

ややきつい速足よりも、もう少し強度強めのジョギングで、1回45〜60分を週3回、あるいは週5回まで増やすと効果が大きい。持続期間は3ヶ月以上。

※精神科医の樺沢紫苑さんが、いくつかの論文を平均して定義(世界的に統一された運動療法の定式が無いため)

 

ちなみに、私は本来であれば治療目的の運動をした方がいいのですが、家から1歩も出ない日があるくらい運動不足だったため、散歩の習慣をつける事から始めました。

「ブレインメンタル強化大全」で、週に150分の緩い運動は1日20分の速歩きで達成出来ると書いてあった事で、実施するハードルがかなり下がりました。

治療目的の運動が出来るようになるには、まだ時間がかかりそうですが出来る事から少しずつ試していく事が大事だと考えています。

 

現在体調に問題が無い場合でも、運動する事で「メンタル疾患の予防」「生活習慣病の予防」「認知症の予防」など他にも良い効果が沢山あるそうです。

運動習慣が無い方は、生活の中に少しでも運動を取り入れてみるといいかもしれません。

 

以上が「運動によるメンタル疾患の予防と治療」の内容になります。

 

 

この記事は「ブレインメンタル強化大全」で得た知識を元に作成しています。