いざ発売となる瞬間、社内の会議に出す前、
とにかく急に怖くなる。
何度も何度も作ったもの、描いたデザイン見返して、
このままなかったことにしたいって
急に思い始める。
一生懸命に、というのは
不必要な意見が自分の中に入ってこなかったとき。
特に会社員時代は上司でも先輩でもチームメイトでも
意見なんて毎日対立してた。(関西人の勢いに呑まれないぞ!とかもあったけど私も喧嘩っぱやかったから💦)
でもたまに、
なんとなく満場一致な雰囲気の時もあって。
そうなると
今度は私の方が怖くなったりして。。
え?え?これで本当にいいの??
この時は2015年のジュエリーコレクションを、初めて自分が中心で手がけさせて貰った。
好きなブランドで自分の仕事ができる快感と責任感にドキドキしてた。
この時のために、私は
大好きなバリ島へ1人で取材
に行った。
バトゥール山という休火山にインスピレーションを貰いに。
もともと横浜ボートシアターで代表の遠藤さん(今年亡くなられたてしまいました)から
学生時代にアジア美術、インドネシア特にバリの精神世界や宗教観を教えてもらっていて、
火山がテーマなら、バリのバトゥール山があると教えてもらい、
ウブドのケイコ=マンデラさんの別宅に泊まらせて貰い、ウブド中をまわっていました。
バトゥール山を眺めながら、スケッチで、蜂の妖精🐝を思いついたり、
落ちていた火山岩は地面から生まれたての汚れない聖なる石で、寺院を建てる際に使われるとか、ガイドさんに聞いて、
想像を膨らませながらデザインスケッチを起こした。
猪突猛進に進めて、
いざ発売が近づいて
怖くなる。
トレンドも追ってない。
私の頭の中の妄想のような世界が受け入れられるの?
でもこのコレクションは、売り上げとか話せないけど、後から、良いよねって言ってもらえるようなコレクションになった。
お客さんが着けてくれてる写真なんか見つけると純粋に嬉しかった。
今あの時と同じ気分に襲われてて。
今作っている
アフラ=マズダの羽ジュエリーのシリーズ。
サンプル発注さえドキドキしていて遅れている。(私の気分的に)
予算もあるし、怖さを噛みしめてる。
販売サイトの世界観を考えても怖くてドキドキする。
自分の内側が丸裸にされて
しょうもないとこもさらけ出ていきそーな怖さ。
そうか、自分で自分の「責任」を取るってこの感覚なんだ。
会社にいる時は忘れちゃうんだけど、
言い訳ができるんだよ。なんだかんだ会社を盾に。
守られてる。
会社員でいることを悪のように言っちゃう時もあるけど、
会社員であるから出来たことや
言えたこと
いっぱいあるよね。
そこは本当に感謝したい。
今このサンプル発注だけでヒリヒリする感覚。
サイトできたらまず自分ビジネスの場所に紹介するにしても
ものすごくビリビリするだろな。
怖い、怖い。
逃げる怖さじゃなくて
武者震い。
でも私にとってこれは大事な前兆って信じる。
ジュエリーなんか今出しても売れない?
でも今出さなかったら、
自分の世界ではないことに、言い訳した自分に
後悔するよ。
ERINA