ゴールデンカムイスタンプラリー2022-23 第六弾1 | Dombyra-dee-dee〜中央アジアの無駄話とスケートとたまに旅行記〜

Dombyra-dee-dee〜中央アジアの無駄話とスケートとたまに旅行記〜

中央アジアと日本を行き来しているくだらない日常とフィギュアスケートと旅行記など。カザフスタンの話とデニス・テン君の話が多いです。
コロナ禍以降はもっぱら国内旅行の話。最近は自分でも滑るのでその合宿関連多め。

金カムスタンプラリー、最後に残ったARは白石。白石エリアは範囲が非常に広い上に交通の便が悪いところが多く、当初は9月か10月の3連休を候補にしていた。が、それでも満足に回りきれないのでいっそのこと物語の最重要ポイントである網走監獄のみに絞り、せっかく網走行くなら流氷砕氷船に乗れる時期にしようと思った結果、スケートの予定を避けたら23週目しかなくなり前回の杉元から僅か2週間でまた飛び立つこととなった。2週間の間というのは9月にもやっているが、ラリーの最初と最後ではだいぶテンションが違う。体力的にも金銭的にもだいぶ疲れている。


このスタンプラリー、ゼロ有休で駆け抜けるを貫いたためどのコースも早朝発・夜着のギチギチ日程で時には前泊・後泊が発生しとにかく常に寝不足だった。女満別は便数が少ないため今回は朝7:00の便一択。金曜に仕事を終えてから平和島にあるゲストハウスに門限ギリギリの23時ごろにチェックインし、翌朝5時に羽田空港に向かった。


ところで今回は同級生で旅仲間でもある友人が時を同じくして川湯温泉へ行くということで、羽田空港から一緒かなーとか話していた。が、蓋を開けてみればJALマイラーとANAマイラーの違いでターミナルが異なり、ほぼ発着時刻は同じだから女満別から網走までのバスは一緒だろうと思っていたらもともと少し早い予定だった私の乗るANA(AIRDO)が遅れ、JAL便に合わせたバスが先に出発してしまい女満別でも会うことができなかった。お互い違うバスの中で相手を探していたという


一歩遅れて到着のAIRDO、本来は9:30くらいに網走駅に着いて約10分後の観光めぐりバスに乗るつもりでいたがどう見ても間に合わないので網走駅を10:53に発車する次の便に切り替えることにした。だいぶ時間が空くのでホテルに行って荷物を預けよう。




空港で網走バスの2日間2000円のフリーパスを買う。2日間で空港往復するだけで元が取れ、各所の割引券もついている。


当初は空港から網走駅に向かう途中、網走湖の周辺にある温泉宿を予約していた。この場合空港から駅へは行かず、途中の天都山で下車して網走監獄へそのまま向かう予定だった。が、翌日の流氷船の予約が取れず、8:30発の臨時便になってしまったため温泉宿からだと船のターミナルまで行けるバスがなく、宿はターミナルまでも徒歩圏内の駅近くに切り替えた。結局その後流氷船はキャンセルが出て11:00の便に振り替えられたのだが、前回の小樽で全荷物を背負ったままの観光が相当しんどかったのでアクセスの良い駅近ホテルをそのまま残すことした。


今回泊まった「北海ホテル」は駅から歩いて5分ほど。一度荷物を置いて10:53発のバスに乗るために網走駅に戻った。30分ほど時間が空いてしまい、外で待つのも寒いし朝が早すぎたせいで既にお腹が空いてしまったのでバス停前にあるすき家で早めのお昼ご飯(ちょっと軽くするために下が豆腐のやつ)を食べてしまった。


少し前に店の外に出るとバス停には既に数人が並んでいる。ほぼ定刻通りに来たバスは駅より先のバスターミナルから乗ってくる人が多いのか混んでいた。


空港からここまで来た道を戻るような形で監獄や博物館などの観光施設がある天都山方面へ向かい、監獄前で下車。ここより街寄りに「刑務所前」というバス停もあるので混乱するが、こちらは現役の刑務所の最寄りのよう。


網走監獄、たぶんめちゃめちゃ広いだろうから朝から行っても午前中には見終わらないだろうなと思ってはいたが、実際に目にするとやはり広い!計画が狂って到着が11:00を過ぎてしまった今、今日これから行こうと思っているもう2つを見る時間はあるのだろうか




入り口に看守の人形が立っていたのでさっそく白石を呼び出す。「オイお前白石だろッ!」というセリフが聞こえてきそうだ。小樽と同じくここもまた中国人観光客がとても多く、人が映り込まないように写真を撮るのにひと苦労。


網走監獄は入場料1500円だが、網走バスフリーパスについている割引券を使うと1割引になる。まず最初に正門を入って正面にある庁舎へ。ここには典獄室などがあったそうで、実際に映像で典獄役の方が網走監獄の歴史を紹介してくれる他、北海道各所の監獄紹介から北海道の開拓史を見る展示、お土産屋さん、カフェなどが入っていた。




敷地内に様々な建造物が点在している網走監獄だが、地図上で順路が提示されているので素直に従っていくことにした。経費削減のため自給自足していた醤油や味噌などの蔵、復興された裁判所、受刑者が外で泊まりの作業をするための休息所など順番に見ていく。中は人形で当時の生活が再現されていてリアル。


歴史館というところがメインの資料館になっており、明治の網走監獄の始まりから現在の網走刑務所までの歴史が網羅されている。現在の網走刑務所の受刑者たちは農業とかも手掛けており網走市民の台所を豊かにしているようだ。


真ん中にはプロジェクションマッピングの映像展示があり、網走監獄の囚人たちが開拓した道路について紹介していた。通常の4倍のスピードでの道路建設のために囚人が使い捨てにされ、5人に1人が亡くなったそうだ。それを見張る看守たちも不眠の労働を余儀なくされるわけで、極限の環境を生き延びる囚人と看守の絆がドラマチックに描かれていた。




旧網走刑務所・二見ヶ岡刑務支所を見た後、いよいよ金カムのハイライトの舞台、五つ股の舎房へ。真ん中には漫画と同じく見張り室がある。




第一舎から順番に足を踏み入れるが、のっぺらぼうはどこかななどと考えてしまう。




第四舎の天井には脱獄囚が!白石のモデルとなった白鳥由栄のようだ。





最後に教誨堂へ。ここは土方と犬堂典獄が死闘を繰り広げる所なので土方のARを使いたい!と思ったら、前回は機種変以前のものが出せなかったけど今回は行けた!


全て見学してお土産も買って、時間は13:30過ぎ。本当は正門に入る前にある監獄食堂で囚人食を食べようと思っていたのだが、ここに来る前に食べちゃったのでパス。14:07の観光巡りバスの発車まで少し時間があるので正面の庁舎に戻って中のカフェでお菓子とコーヒーをいただいた。


午後からはバスで近隣の施設を刻んでいく。まず網走監獄の次の停留所、オホーツク流氷館で下車。ここは文字通りこの地の流氷についてを紹介している施設。




地下に降りると流氷の下の生き物たちの小さな水族館があったが、一箇所人が殺到してると思ったらクリオネ!相変わらず人気だなぁ。



流氷館の中には実際の流氷が置いてありマイナス15℃を体験できるコーナーがあった。中で振り回して凍らせる用に濡れタオルを配布しているのだが、マイナス15℃って北海道ならわりと普通に経験できるよね。タオルも凍るけどけっこう長く回さないと固まらなくてきつかった。せっかくならマイナス30℃とか経験したかったな。




3階はテラスになっており、そこから流氷を実際に見ることができる。沖合はすっかり白い氷に覆われているが、明日は船から間近で見れるだろうか。


流氷館の後は15時台頭のバスに乗り1つ先にある終点、北方民族資料館へ。




見覚えのある模様が見えるなぁと思ったらカザフじゃないか!





ロビーのお土産コーナーには廣田さんと西村さんのモンゴルカザフのコーナーがあるじゃないか!カザフの模様とアイヌやウィルタなどの模様ってやっぱりどこか似てるよなあ。ルートは明らかになってないようだがたぶんどこかで影響し合ってるんだろうな。





中は言語と衣装の資料に心惹かれる北方各民族の話す110とか、似てるようでぜんぜん違って面白い。衣装も北海道〜シベリアあたりまでは似てるんだけど北米北欧の先住民になると全然違うしなあ。こういうのを見れば見るほどロシアの地方に行きたくなる


資料館は16:30閉館で、ちょうどその時間に駅方面へのバスが出る。少し早めに出て席を確保。前日3時間くらいしか寝ずにここまで来てずっと動き回っていたので体力が限界だ。眠い。駅に戻り宿にチェックインし、ちょっと休んだら少し先のバスターミナル方面にある繁華街にご飯食べに出ようかなと思っていたけどもう行く気力がなくなってしまったので、宿の近くにある海産品のお店で練り物の天ぷらと、セイコーマートで少しばかりのお酒とおつまみを買った。宿にチェックインして温泉ではないけど大浴場で暖まり、いつでも寝れる体制で晩酌して初日を終了した。