ゴールデンカムイスタンプラリー2022-23 第五弾1 | Dombyra-dee-dee〜中央アジアの無駄話とスケートとたまに旅行記〜

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中央アジアと日本を行き来しているくだらない日常とフィギュアスケートと旅行記など。カザフスタンの話とデニス・テン君の話が多いです。
コロナ禍以降はもっぱら国内旅行の話。最近は自分でも滑るのでその合宿関連多め。

半年間にわたる(主に金銭的に)過酷な北海道通いもいよいよラストスパートである。今回は土日の2日間で杉元エリアを回る。



実は杉元に関しては、11月のNHK杯の際に真駒内からバス1本で行けるピリカコタンに出向きAR取得済である。なので全面的にカットしても良かったのだが、他が複数箇所回れてるのに主人公だけ1ヶ所ってどうなのというのと、10数回行ってる札幌だけど雪まつりを経験したことがまだなく、そのためにこのタイミングでスタンプラリー計画当初から予定していたので覆さないことにした。土曜日は小樽の対象スポットに行き夜に札幌で雪まつり見学、日曜は札幌市内の残りのスポットを一気に回る気でいたが、最近知人が千歳に移住したので遊びに行く時間を確保するために札幌のスポットは大幅にカットすることにした。


札幌ならLCCも飛んでいるが、これまでの北海道通いで冬服で預け荷物なし7㎏以内に納めることが不可能と察したのでANAで行くことにした。札幌は便数も多いので、前泊なしで家から行ける一番早い便をチョイス。2時間ほど寝て朝5時前に家を出た。飛行機の離着陸に恐怖感のある人間なので、寝不足のまま行くと機内ですぐに寝落ちできてちょうど良い。


飛行機がちょっと遅れたので急いでエアポートライナーに乗って小樽へ向かう。バスの本数が少ないので1本遅れると予定が大幅に狂ってしまう。


小樽駅は人でごった返していてホームからの階段を降りるのもひと苦労。外国人が多く、韓国語、中国語、英語が飛び交っている。観光客、戻ってきてるんだなあ。




小樽は数回来ているが運河方面ではないところへはあまり行った記憶がない。今回は駅から水族館行きのバスに乗り、祝津3丁目のバス停で降りる。道端にこんもり積もった雪を見て、ああ、冬の小樽だな、と思い出す。




くすんだ色の海と空を見て金カムの辺見を思い出した。漫画の舞台はこんな真冬ではなかったけど、この海でニシン漁に出て溺れてたな




これから向かうのはその鰊御殿。明治〜大正にかけて鰊漁で財を成した青山家の別邸である。坂道を登っていくとその邸宅がどーんと構えていた。現在は青山邸と、レストランや宴会場などがある貴賓館が隣接している。雪まつりの影響による混み具合がわからなかったのでレストランを予約しておいたが、そこまでしなくても大丈夫そうだった。


先に青山邸を見学する。靴を脱いで回るので足が冷えるということで、受付でもこもこ靴下を貸してくれるのがとてもありがたい。中は撮影禁止だったが、8畳〜12畳の部屋がいくつもあってそのひとつひとつに豪華絢爛な家具や装飾品が置かれ、その栄華を極めた様子が伝わってきた。鰊漁が終焉を迎えることは金カムにもるろ剣にも出てきたけど、青山家はその後どうなったのかな。なお本邸は山形に、かつてこの地にあったニシン漁の労働者・ヤン衆の寝泊まりする小屋はこれまたスタンプラリーの対象になっている札幌の開拓村にある(が、今回は行かない)



見学を終えてからレストランでニシン蕎麦をいただいた。ニシン普段好んで食べる魚ではないのだが、蕎麦つゆの中に入っているにしんの甘煮はほろほろで美味しい。





予定通り14:21のバスに乗って、次は小樽市総合博物館に行く。博物館の前にある車両のカフェが気になるー!時間と別腹があればここでお茶休憩したかった。




総合博物館はこちらの本館とこの後向かう運河館があるが、本館は小樽、ならびに北海道の鉄道開拓史がメインだった。展示にロシア語解説がついているところが北海道らしい。




にしても、北海道の鉄道は近代になると廃線のトピックしかなくて寂しいものがあるな




外に出てみると車両らしき大きさのものがたくさんブルーシートに包まれていた。これ見れたら鉄道マニアにはたまらないんだろうなぁ。


博物館の2階は撮影禁止の期間展エリアで、現在はアイヌ工芸展が開催されていた。10月に訪れた白糠のアイヌ文化復興についてのビデオが流されていて、アシンメトリーな髪型をした現代的な若者がアイヌの伝統的な儀式にきっちり参加してるのとか、いいよね


博物館は本館と運河館のセット券があるが、運河館までは1.4㎞と微妙な距離。普通の道なら大したことないけど雪道だとなかなかキツイ。






歩いていくとだんだんとこれまで知ってる小樽の景色になってきた。レンガ作りの運河館、外観はこっちが優勝だな。中は本館が鉄道なのに対し、こちらは海路の開拓史が中心。当時のニシン漁の写真なども展示されていた。


これにて小樽の対象スポットは終了。せっかくなのでいつも行く小樽らしいキラキラ観光スポットも行っておこうと運河沿いを歩き、ガラスのアクセサリー見たりルタオ本場でバレンタインのチョコを物色したり。しかし博物館の移動で歩き、更に運河沿いを歩き、観光の中心地から駅も15分くらい歩くのですっかり疲れてしまった。寒さと写真撮りまくってたせいか、機種変したばかりにも関わらずスマホの電池も瀕死。


札幌へ向かう電車では爆睡し、地下鉄ですすきのまで移動すると雪まつり会場へ向かう人で構内は通勤ラッシュの東京並みの大混雑。なんとか外へ出ると、電池残量数%のスマホで地図見ながら宿へ向かう。




今回宿泊するのは星野リゾートのカジュアル形態、OMO3。大塚のOMO5が気に入って複数回泊まってるのだが、大塚以外は初。全国旅行支援以前に食事チケット付きの安いプランがあって予約していたのだ。てっきり朝ごはんを買うためのチケットだと勘違いしていたが、ロビーでは24時間フードとドリンクが売られていていつでも使うことができるそうだ。


スマホの充電が終わるまでしばし休憩。気がつけば20時過ぎてしまったので雪まつりが終わってしまう前に始動せねば。会場は大通公園とすすきのがあるみたいだが、すすきのはどの通りなのか正確に把握出来てなかったのでカット。大通り公園に直接向かう。





大通り公園内は展示エリアの左右に道があってそれぞれ一方通行。人の流れに任せて歩いていくとライトアップされた大きな洋館が見えた。ナイチンゲールが過ごしたイギリスのエンブリー荘とのこと。




雪まつり、作品にどれくらい規制があるのかわからないけど抽象的な作品も稀にあれど何らかのモノだったり、キャラクターものが多い。商標とかどうやって管理してるんだろ?




雪像のプロジェクションマッピングも。JRAの馬はカザフスタンを思い出すなあ。


22:00の終了ギリギリまで歩き続けてほぼ一巡することが出来た。そのままN杯の時に行きそびれた(私が帰った後に後泊組は行ったらしいんだけど)〆パフェの佐藤に寄ってみたが、行列はビルの出入り口を飛び出して隣のビルを囲むように続いていた。まあそうなりますよね雪まつりシーズン。ただでさえ体が冷えていて、寒空の下並んでまで冷たいパフェを食べる気力もなく、通りがかりのラーメン屋に寄って帰った。ホテルに戻る道にも〆パフェのお店があるので寄ってみたけどそこも60分待ち。いいや。札幌はこれからも来る機会あるからパフェはまた今度だ。




が、小樽でもカフェに寄らず温存してたので、舌がすっかり甘いものを求めているというわけで、そんなこともあろうかと小樽でよく売られていたニッカウヰスキーの商品からアップルワインをチョイスして買ってきていたのでそれを部屋で飲もう。正直瓶が重くてリュックに入れたら肩がバッキバキになってしまったので少しでも減らして帰りたいというのも本音である。




OMO3、部屋は新しいし快適だけど、この季節の札幌で湯船に浸かれないというのは難点だな。シャワーがいたるところから飛び出してくるから体は温まったけど、立ちっぱなしだと疲れるし。


早速ホテルのフードチケット1000円分の一部を活用しておつまみとアイスを買った。ロビーでは外国人が飲みながら寛いでいる。私は部屋でまったりと、深夜の1人飲みを楽しんだのだった。