グラスハープの歴史 | 大橋エリの一日一歩

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グラスハープ&more!

グラスハープは18世紀ヨーロッパで大流行しました。


アイルランド人奏者リチャード・ポクリッチのイギリスでの演奏記録があるそうで、彼が歴史的には1人目の名前を残すグラスハープ奏者の様です。


1746年、ロンドンを訪れたグルックが「泉の水で調律された26のコップによる協奏曲」を発表。大きな話題となったそう。

いつか演奏したい曲です❣️

(この頃はmusical glassesと言われていた様です。)


1757年アメリカの政治家であり発明家のベンジャミンフランクリンが、グラスハープを演奏し易く改良した「グラスハーモニカ」(アルモニカ)を発明して、空前の大ブームに。


そしてモーツァルト、ベートーヴェン、サン=サーンスがこの楽器を用いた作品を作りました。

(3、4月と私もモーツァルトの作品を演奏予定です。

モーツァルトと親しかったグラスハーモニカ奏者マリアンヌ・キールヒゲスナーが1971年リサイタルで演奏した作品です。)


※ベートーヴェン作品は舞台劇『レオノーレ・プロハスカ』のための音楽Wo Op96の「メロドラマ」に書かれています。


※サン=サーンス「動物の謝肉祭」(1886年)にも「水族館」「フィナーレ」に出てきます。


その後、グラスハーモニカの演奏が指先の感覚麻痺を起こすとしてドイツで演奏禁止になり警察取り締まりまで行われてる事態に…!


かくして殆ど忘れられかけて100年、16歳の若者ドイツ人ブルーノ・ホフマンが10年かけて習得して1913年グラスハープの演奏を開始。「グラスハープ」と名付けたのも彼です。しかし後継者がいなくてグラスハープはまた忘れられます😢


そして日本では❣️


1982年「国際ガラスウェアショウ」でマリンバ打楽器奏者の高橋美智子さんが、おそらく国内初のグラスハープ演奏をされます。

佐々木硝子(株)と共同で特注のグラスハープを製作し2枚のアルバムを発表!


こうして今は(第4世代に当たるのかな)グラスハープ奏者が世界に両手いくかどうかの少数いらっしゃいます。

私もその1人です。


その間もアメリカやヨーロッパではストリートミュージシャンとしてだったり、素晴らしすぎるレベルのグラスハープ奏者が随時いらした様です。


グラスハーモニカの年表的資料↓


とにかく演奏記録、録音物が少なくて、

あまり資料が残っていないので、私もこれくらいの知識しかないです。


グラスハーモニカ奏者も大変少ないです。


みなさま情報をお持ちでしたら是非ぜひゼヒ教えてください❣️


グラスハープの歴史が途絶えず、この魔法みたいな音色を引き継いでいけるよう、少ないグラスハープ奏者の1人として良い演奏を追究して未来へのバトンを繋ぎたいです。


ちなみに、、、

演奏をしていると「指紋なくなりそうですね」とすごくよく言われますが、指紋って薄くなるものなの?



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