ネットフリックスで配信中の＜王になった男＞見終わりました。
映画版＜王になった男＞のリメイクですが、途中から違う様相を呈し
甘く優しく、そして痛快な、まさにこれぞ王道の韓国歴史ものとして仕上がっていて
大満足でした。
あらすじ
朝鮮王朝時代、道化師のハソン(ヨ・ジング)は妹たちと共に芸を披露しながら全国を旅しており、
漢陽(ハニャン)を訪れた一行は、王のイ・ホン(ヨ・ジング/2 役)を揶揄 する芸を見せる。
その場に居合わせた王の側近イ・ギュ(キム・サンギョン)はハソンの芸を止めさせようとするが、
仮面をとったハソンの姿を見て思わず息をのむ。
ハソン は王に瓜二つの顔立ちをしていたのだ。イ・ギュはハソンに王の影武者をさせるため、
宮廷に連れてくる。宮中に渦巻く陰謀から、一度は宮廷を逃げ出すハソンだが、
庶民がふみにじられる現実を知り、次第に本当の王になって世界を変えたいと願うようになる。
一方、王妃のソウン(イ・セヨン)は冷酷な王から距離をおいていたが、
ある日突然優しくなった王に戸惑いつつも、次第に惹かれていくのだった・・・。
↑フィルマークスより引用
※主なキャスト
ヨ・ジング ★ ハソン イ・ホン 王の影武者、道化師 王 （二役）
狂気をはらんだ王の役と、王の影武者として生きて行く道化の戸惑いや切なさなど
二役として切り分けた演技が素晴らしく、子役から若手俳優に成長したヨ・ジング君に
ぞくぞくする魅力を感じました。
可愛い男の子の子役さんは良い男路線に走るのが常道ですが、彼は演技者として
格段に高い道を確立していました。
この先も韓国エンタメ界の一翼を担う頼もしい若手だと思います。
キム・サンギョン イ・ギュ(ハクサン) 都承旨（トスンジ）
陰の主役でしたね。権力の戦いと王と王妃の恋物語がこのドラマの２本柱。
権力との戦いでストーリーを引っ張って行ったのが彼でした。
キム・サンギョンは大作歴史ドラマ＜大王世宗＞で世宗大王を演じた演技派俳優。
優しい雰囲気と、たまに漏れ出るお茶目な表情が魅力的な俳優さん。
ストーリーが若手にフォーカスされそうになった時、ドラマを本質に戻す、
その点で彼の存在はとても大きな役割を果たしました。
チャン・グァン チョ内官 （チョネグァン） 大殿内官
良かった～～。彼がどんどん王になった道化に親しみを感じ、心許していく様に
視聴者もきっと感情移入できたと思う。
悪者から良い人から何でもござれで多くのドラマに出ている名脇役さん。
＜花じいさん捜査隊＞のお祖父ちゃん役も可愛かったな。
※追記 チャン・グァンは映画でも同じ役だったのね！全然忘れてました💦
イ・セヨン ユ・ソウン 王妃
とうとう王妃役まで…。上り詰めたねイ・セヨン。
チャングムの誓いでクミョンの子供時代を演じて、
＜最高の一発＞や＜花遊記＞で個性的な役を演じていたけれど、
今回は中殿（チュンジョン）です。
抑えた演技で殿下（チョナ）との恋愛模様も切なく美しく。
高齢の私が見ても心が揺さぶられるシーンがたくさんありました。
二人のシーンに流れたのがシューベルトのセレナーデ 白鳥 これがまたとても良かった。
Serenade II (Soun's Theme) - YouTube
チャン・ヨンナム 大妃 先王の継妃
おまけです💦苦手な女優さん。
歴代 大妃 （テビ）の中で一番お下品💦ではないかと言うのが
我が家の意見💦 大きなお世話だけどね。
綺麗なのに、イマイチ作品から深みを削ぐ力あり💦コメディの方が合ってるんじゃ？？
※久し振りに満足の歴史ドラマが見られました。
映画に有ったエピソードも幾つか盛り込まれていて、最初はその違いを楽しんだのですが
何話か進むうちに全く違う作品と感じられ、以後は単純に別物としてドラマを堪能できました。
架空の物語です。ありえない！と思う部分も多々ありましたが、何らドラマの邪魔にならず
最終話はもちろん、他の回でも涙を落とすシーンが幾つもありました。
美しくまとまったラストシーンは見る者に余韻と想像を掻き立てる良い仕上がり。
◎その他にも悪役子役、よく見る俳優さん多数出演。お勧めです。