天高く光る黒髪

小島英理子

この村には  とても  美しく

優しい  子がいた

花畑に  面した  道には

なかなか  恵まれた子だと

騒ぐ  民もいた

鷹が 一羽 彼女の  誕生日を

祝して 天高く

1周  とんだそうな

今は  昔の 物語  彼女は

微笑み  また黒髪をといた

                    終わり